❖いつか魔法を解きにきて *** illust/95849633
参加させていただきます。よろしくお願いいたします。
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❖ファティエ(Fathie)
Age:1000/Height:152/一人称:わたし 二人称:おまえ
花弁を濡らす朝露からうまれた魔法使い。気まぐれで自由。
千年の時を生きてはいるが、詳細な年齢は数えていない。
人間に対して差別も区別もしないが、
人間を愛すことは蝶や花を愛でることと同じ。
はるか昔にたったひとりだけ特別な感情を抱いた人間に魔法をかけてしまった。
その時抱いた感情がどういったものか理解はできなかったが、
あの子に対して良くない事をしたのではと気にかけている。
❖特別な子
テオフィロくん *** illust/96705505
ずっと後悔していた。
若気の至り、と言えばかわいげもあるだろうがきっとそんなものではない。
人間はとても美しい。もっと近くで見て触れたかった。
そうして見惚れたひときわ美しい人間の子。
わたしは愚かにもその子をわたしだけのものにしたかったのだろう。
美しいものを見るとどこへかしこへ飛び回る彼の様にチクリとしたものが胸を焼く。
そうしてわたしは彼に魔法をかけてしまった。
少ししたら解いてやるつもりだったが、人の命はわたしとは違い短かった。
悪いことをしてしまった。彼は美しいものを愛しただけだったのに。
***
あれから何度花が芽吹いて枯れたか、数えてはいないがそれなりの月日が過ぎた。
いつの日かひょいと彼が現れはしないかと待ちながら静かに生きていた。
森には魔法をかけてある。
迷い込んでしまったり、本当に必要としている人間だけに道を示す魔法。
そうして訪れた人間だけに少しの施しをしてやっていた。
今日もまたひとり、人間のこどもが迷い込んで来たらしい。
ひと目見た瞬間に彼だと理解した。…しかしまあこんなにも可愛らしくなって。
「テオ、テオフィロや。おまえのその目は呪いではないよ」
「…わたしがおまえに魔法をかけていた。悪いことをしたね」
なぜ、と首をかしげるこの子に話して聞かせる。
あまり聞かせるものではとも思ったが、この子はきっと知りたがる。
***
ひとしきり話し聞かせたあと、この子はばつの悪そうな顔で下を向く。
目移りすることは浮気性、と言うらしい。よくない事だとこの子は言うが…。
「美しいものは人の目を惹く。愛し子よ、おまえには少し難しいかね」
「だからわたしにはおまえを怒る理由が無いんだ」
「わたしだってきっと、目の前に美しい花があればそちらも手に取るさ」
小さな花を一輪手折り、この子の髪に刺してやる。
ああ、やはりこの色はおまえによく似合うね。おまえの瞳と同じ色。
「いつでもおいで、愛しい子」
「わたしはいつでもおまえを想っているからね」
※編集中
❖申請・交流
関係性についてはお話の上で決めて行けたらと考えております。
申請を頂いた場合、なるべく早くのお返事を心がけますが、
2日~3日ほどお時間をいただく場合がございます。
外部(twitter/mchu_k)でのお話、お絵かきがメインになるかと思います。
不備等ありましたらお手数ですが各種ツールにてご連絡をお願い致します。
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2022-03-06 04:34:01 +0000