2022年寅年。初詣の列に並びながら、アレクと虎を描きたいと思ったのがきっかけです。
はたして自分に虎が描けるかしら?と疑問に思い、練習のつもりで虎から描き始めたことから、Twitterでご覧になった方は「何を始めた?」と思ったことでしょう(^-^;。
紆余曲折の末こんなファンタジーな絵になりました。
実は3枚目の虎と二人と白樺が最初のイメージに近いもの。
アムールトラの大きさが思ってたよりデカかったり、イメージは白夜だったけどよく考えたらあれは夏だと気がついて諦めたり。
ちょうど考え中のお話と一部リンクしたりして、一番描きたかったのは2枚目になります。原作の問いに対する自分なりのアンサーみたいな感じになってる。セリフをそのまま持ってきてるので、こそっと(#^.^#)
トップに置いたのは、ちょっと欲を出して表紙絵のイメージで左に大きな二人を描きました。
これはこれでいい顔の二人になったので、最後にピックアップしてます。
(主役はあくまでも右のちっちゃい二人なのです)
オルフェウスの窓の原作はとことん現実の世界を追求していて、窓の伝説以外のファンタジー要素を一切排除していると思っています。そこがこの作品の価値でもあり評価しているところなのですが。
(ここはある意味堂々とファンタジーを含んでいるベルばらと違うところですね)
・・・といいつつも、二次なのでwこういうのもあってもいいなと。
かつて10代の頃にこの原作の最終回をなかなか受け止められずに自分なりに納得しようとした二人の世界を、冷静に今の自分が表すとこんなことだったのかなという振り返りでもあります。
今は多くの先達の皆様の想像力に刺激されて、「クラウスは死んでなんかいない」と強硬に主張できるようになりましたw
なお、原作第3部では祖国の人々の幸福を願いながら散っていったロシア革命初期の闘士たちを描いており、その後に革命が変質していったことを作者様が皮肉をこめて匂わせています。当時ソ連はまだ存在していて、取材の条件などもあったということで、それ以上のことは描けなかったと想像しています。
できればいつか作者様に自由化したロシアはアレクセイ達の理想に近づいたのかどうか聞いてみたいと思っていましたが、この絵を描いている期間、あれよあれよという間にそれどころじゃない事態に世界は陥ってしまいました。攻められた方はもちろん、攻めた国の一般の人々も被害者になりつつある。
どうかこれ以上拡大しないように。ロシアの人々が広く世界と情報・価値観を共有して3たび立ち上がり国を正常化してくれるように祈るばかりです。
2022-03-02 16:10:32 +0000