第十三話「うれしいを冷凍！」

　ほら、人生って時々、めちゃ、うれしい時ってあるじゃない。

　でも、それってあんまり長続きしないでしょ。

　だから、そんな時は急いでうれしいを冷凍するわけ。

　ただし、丸ごと冷凍するんじゃなくて、テキトウに小分けするわけ。

　で、悲しい時や寂しい時がやって来たら、そいつをチンするのです。

　もちろん、テキトウに小分けしているので、今の悲しさや寂しさに対して、大きさも選べるし、チンの時間も変えられるわけ。

　例えば『ああ、今日のこの悲しみはこの中ぐらいのうれしさで、チンの時間は2分ぐらいかな』とか……。

　でもさ、冷凍庫のうれしいのストックがなくならない様に

　ときどき君の周りを見わたして、

　どんなに小さなうれしいでも

　見つけ出しては

　しまう習慣を

　つけておかなくてはいけないよ。