実験艦エウメネスはモビルスーツの運用試験のために建造された巡洋艦である。
コロニアル連合の惑星パイコンから発掘された「宇宙世紀の設計図」により、その未知のテクノロジー、ミノフスキー物理学の研究が進められ、モビルスーツと呼ばれる巨大機動兵器の開発もすすめられた。
地球連邦政府による帝国主義的中央集権は、統治下にある複数の植民惑星からなるコロニアル連合の反発を呼び、反地球連邦の兆しがあった。
「宇宙世紀の設計図」による新しい技術により、コロニアル連合の武装蜂起を恐れた地球連邦はモビルスーツの実用化に向けた運用試験を繰り返していた。
エウメネスは「宇宙世紀の設計図」から復元されたクラップ級巡洋艦から不要な設備をなくし、改修を加えた宇宙軽巡洋艦である。艦体を極限までサイズダウンし、不要な艤装を撤去、最低限のモビルスーツ収容能力と居住区画を備え、外洋であるコロニアル惑星群への航行能力を試験するために特化した艦となった。
搭載する艦載機はモビルスーツ最大3機に加え観測機1機である。モビルスーツはすでに実用化されているカットシー2機が搭載されているが、新たに建造されたコードネーム「F90」の追加が予定されている。
コードネーム「F90」は大気圏から自らの装備で衛星軌道へ到達し、エウメネスと合流することとなったが、このときコロニアルの反乱軍が地球連邦政府の象徴である開放型スペースコロニー「メインシリンダー」に攻撃を開始した•••
2022-01-18 09:35:10 +0000