「どうしたの〜?」
その軽い声の正体は...
...セイウンスカイだった。
モブウマ娘「あ...あんた、セイウンスカイ?」
スカイ「はいはーいセイちゃんですよ〜」
モブウマ娘「な...何であんたが...」
スカイ「え〜?...何でって...あなたを見かけたからだよぉ」
モブウマ娘「は?」
セイウンスカイは私のことを心配して様子を見に来てくれたと言うのだ
なぜ?私なんかに???
私の疑問は次の彼女の言葉によって塗りつぶされた
スカイ「それにしても大丈夫?まるで...」
スカイ「レースに負け続けてプライドがズタズタになって走る理由が分からなくなってるみたいじゃない?」
モブウマ娘「!?!?!?」
心臓が掴まれたような錯覚を覚えた
モブウマ娘「な..何で...」
スカイ「私だもん」
モブウマ娘「は?」
な、何を言っているの?
その後セイウンスカイはその言葉の真相をゆっくりと語り始めた。
私の実力が全く歯が立たなかったこと
私が馬鹿にした黄金世代の実力
彼女は、私に関する情報を徹底的に調べ上げ、私がどんなウマ娘なのか理解した上で
自分のライバル達を私にけしかけたと言うのだ
私はそんなことも知らず、彼女達の逆鱗にまんまと触れていたのだ
私は彼女の仕掛けた罠にかかり、そして見事に釣り上げられたのだ
モブウマ娘「な、何でこんなことを...?」
スカイ「それはね、あなたが私を怒らせたからだよ?」
体に何かが這い寄ってくる感覚がした。
モブウマ娘「!?!?!?!?!?」
スカイ「覚えてる?あなたが勝てたレースのこと?」
セイウンスカイの目が冷たく光る
モブウマ娘「あ...」
覚えてる、あの時私は勝てたことに舞い上がって...そして...
黄金世代を馬鹿にした...
スカイ(かのじょ)のトレーナーを侮辱した...
そ...そしてあの時.....
スカイ「フラワーを泣かせたな?」
彼女の冷たい雰囲気が、明確に怒りになった。
そう、あのレースにはニシノフラワー...セイウンスカイの大切な娘も出馬していた
そして私は、フラワー(かのじょ)も貶した...。
あぁ...あの時私は舞い上がるあまり、そのことを記憶から消し去っていた...。
侮辱し泣き崩れるフラワー(かのじょ)のそばで私のことを静かに見つめる......
................怒りに満ちたセイウンスカイの顔を......................
2022-01-16 14:51:08 +0000