シリアスな話。
1枚目
ある日、少女は毎日矢を撃ち続けていた。九条家の人間に言われたとおりに。
そしてまったく黒い的に当たらない光景に彼女はいつも怒られていた。「どうして成長しない。やる気があるの?」と、九条家の女性に怒鳴られつづけて……
2枚目
この毎日に、ついに一人でため息を吐いていたそんな時横から
3枚目
弩と弓矢の違いを言いながら、少女より年上な少年は話しかけてきた……少女の得意武器が弓だと答えて。
少女は知っている、九条家から依頼を頼まれた旅人の1人だと。
4枚目
そう言い終わり少年は、手持ちの弓矢を出して少女に渡した。
少女は恐る恐る弓矢を使わせてもらい、騙されたと思いその弓で放った後
5枚目
黒い的に矢が止まったその光景に、真顔だった顔に笑顔が戻った。
6枚目
翌日、毎日隠れて弓矢の練習をしていたころ、少女は少年がなぜ旅に出てるか聞いていた。
少年は大事な人のために、そして大事な人が返ってくるまで自分を磨いていたらしい。
ただその少年はすこし寂しそうな背中をしていたことに少女は眺めていた。
7枚目
そしてある日、少年は再び旅に出るため稲妻を出ることになった。
少女は寂しくなっていた。九条家の人間に褒められ、弓矢を使うことを許してくれたり、黒い的に何発も当たり時にど真ん中に当たるようになった。それはすべて彼のおかげだ。
だから今少女は言う……自分の願いは将軍様の右で戦うことを、そして再会したら貴方のおかげで願いがかなったと見せつけます、と。少女は少年に願いと決意をぶつけた。
8枚目
少年は寂しい背中を見せながら少女を見た。
9枚目
ありがとうの代わりに、再会を望む言葉を残して彼は去った。
10枚目
そしてカーンルイアの遺民との戦いがおわり、望み通り再会した。
少年が、その遺民の王子だと知って。
大事な人がその妹だと知って。
11枚目
少年が、自分の兵士を蹴散らした犯人として……憎しみと悲しみが混ざった光景で……
12枚目
「貴様なんか……出会わなければよかった……!」
『……俺はうれしいよ。見違えるほどに……』
建物は「ゆづき@低浮上」さんからおかりしました。
2021-11-20 15:48:58 +0000