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鳥籠の函のぺんぎんかなり厄介な事件に巻き込まれちまったと言う事は分かったが、まだ色々謎が残っている。
整理してみよう。
わぁディック、名探偵みたい。
ばか、俺は初めから名探偵だ。
迷子の猫探しや、浮気相手の調査が名探偵の仕事なの？
お前、俺を何だと思ってるんだ。俺の専門は、暴力事件の解決だ。だが今回のような謎解きも時々はやってるんだ。ちゃちゃ入れるな。
さて、今回の事件に絡んでいるヤツから、整理してみよう。
まず、カルト教団。マルタ騎士団。イーザン。マフィアのスミス。
そして、国家安全保安局。
結構いるね。
次に、それぞれの動機だ。カルト教団とマルタ騎士団は、聖母マリアの何かの攻防戦だ。
謎なのが、イーザンの動機だ。推測だが、ヤツの後ろには何処かの諜報機関が付いているってのが、俺の考えだ。そして、そいつらの実働部隊が、国家安全保安局だ。
保安局の捜査官がマルタ騎士団の団員でもあると言う事は、お互い協力関係にあるか、または敵対関係にはない、と言う事だ。
まだ、ピースが埋まらないのがマフィアのスミスだ。あいつは、何処と協力関係なのか、独立して動いてるのか、イーザンとの関係だ。
少なくとも、ヤツは今はイーザンには手を出していない。
イーザンのバックを恐れているのか、眼中に無いのかだ。
一つだけ、皆の動機が一致する事があるよ。
先回りするな、それを今言おうと思ったとこだ。
つまり皆、聖母マリアの何かを手に入れたがってると言う事だ。
解決の突破口は、きっとそこにある。
今までは巻き込まれて振り回されていただけだが、このままでは済まさねえ。こっちからヤツらを振り回してやる。
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user/1635880
シリーズぽいものです。
2021-10-28 10:35:19 +0000