「ロボットアリーナ」で活躍するロボット。
ゴルディオン社のライバル会社「アンドリュー社」が開発したジェットストリームシリーズは「ウルフ、ボア、スナイプ、コマンダー」の4機から成る、変形飛行が可能な機体。
「ロボ子の日常」世界では大戦の影響で航空機技術が著しく衰退しているのだが、そんな中にあって重力制御を駆使して高速飛行する本シリーズは、アクティブロビンと並んで「飛行型ロボット」の代表格として名を馳せる。
本機のシルエットがどことなくアクティブロビンと似ていると感じるだろうが、それもそのはず、ゴルディオン社の企業秘密を産業スパイによって奪ったデータを元に作られたのがこの機体なのである。
無論、裁判沙汰になったが、当時は証拠不十分となり決着が付かなかった。
この事件はゴルディオン社名物秘書ロボ子のエルドラがロールアウトされる以前のものだったので、正式稼働初日のエルドラはこの話を聞かされて「私が居れば絶対にこんなことにはさせなかった!」と己の使命を強く認識したとのこと。
アンドリュー社はこの件以外にも多くの企業の技術を盗んでいる黒い噂が絶えない。
戦闘を意識した攻撃的な性能、変形しての高速飛行など、風に乗ってゆらりと飛ぶアクティブロビンとは趣が違うので、風を切り裂いて飛ぶジェットストリームシリーズもこれはこれでキッチリ人気がある。
キャラクター的にも、会社のダーティなイメージを反映したヒール(悪役)として切れ味鋭い振る舞いが単純にカッコイイ。
4機ごとに性能差がキッチリと有り、
画像2枚目の頭部パーツを参照して…
:右上:
リーダーに当たる「ジェットストリーム・ウルフ」
4機の中で一番機動力が高く、またその制御も最も高精度に行える。
飛行型ロボットの黎明期を支えた名機としてアクティブロビンとは度々鎬を削ってきたので、現在に至っても明確にライバル視している。
:左上:
重装甲パワータイプ「ジェットストリーム・ボア」
スピードは最も遅いが、直接戦闘に重きをおいており、頭部だけ見ても鼻のような部分がパルス機関銃になってる上に、両頬にはビームラム(牙)が装備されていると闘志剥き出し。
機動性に劣る所為で4機でスコア争いをすると遅れをとりがちだからか、自分の戦果・取り分にかなり執着している。
:右下:
カメレオンの捕捉の仕方を参考に、高速移動の最中でも正確な射撃を行う「ジェットストリーム・スナイプ」
両目で広範囲を見渡しターゲットを捕捉可能であり、狙撃をする際は両目で見る事でより正確なロックオンを実行できる。
片目で狙いをつけつつもう片方の目で周囲を見渡すと言う芸当も出来るので、奇襲にも強い。
狙撃タイプとしては珍しく目視索敵を主とするわけだが、後述の機体との役割分担や、飛行軌道の演算にもリソースを割くためのコスト配分でそうなっている。
:左下:
多様なセンサーで状況を把握して、トラップをばら撒く戦略家「ジェットストリーム・コマンダー」
コマンダー(司令官)の癖にリーダーじゃ無いんだと言うのは禁句。
空力適正がさっぱり無さそうな頭部だが、その分贅沢な索敵機構が満載されている。
戦術的な駆け引きには演算が追いつかないので、概ね相手を追い詰める為の搦手を戦場にばら撒くのを役目としている。
※余談だが、頭部の個性的なデザインは、アンドリュー社創始者の叔父がモデルらしい(写真など人相が確認できるものが現存していない為、真偽は不明だが、関係者証言によると「いや、まじでこんな顔なんだって!!」とのこと
アンドリュー社は他社の技術を盗用している噂が絶えないわけだが、その技術を持ち合わせていた企業の実態を調べていくと、「経営体制に問題があったり、技術を有効活用できる基盤がなかった」と言えるような会社も多く、アンドリュー社のしっかりとした土台を以てしてようやく世に送り出せた物も少なく無いのでは?という意見もある。
戦後復興の過渡期に貴重な技術を失わない為のやり口だったのだろうか…?
2021-10-25 20:39:14 +0000