1970年代にアメリカのバージニア州で噂になった怪人。ウサギの着ぐるみ姿で斧を手にしている殺人鬼でハロウィンの夜になるとバージニア州フェアファックス郡クリフトンに現れ、特に高架橋の下に出ることが多い。
1900年代の伝説ではこの地域でウサギが大量に殺される事件が起き、この事件でバニー・マン伝説が生まれたという説もある。
その正体はダグラス・J・グリフォンという1940年代にこの橋の近くにあった精神障害の犯罪者を収容していた刑務所にいた殺人鬼だという。この刑務所は閉鎖されることになり、囚人をバスで別の刑務所に移動することになったが、バスが事故を起こし、彼は逃げ出した。それ以降周辺の森で体を半分食いちぎられて、木に吊り下げられたウサギの死体が見つかるようになり、彼はバニー・マンと呼ばれるようになったのだ。
そして翌年のハロウィンで、地元の3人の若者が姿を消した。
捜索が行われたが3人はウサギの死体と同じように体を切り刻まれトンネルに吊るされていた姿で見つかった。
それからこの高架橋、そしてその下のトンネルは「バニー・マン・ブリッジ」と呼ばれるようになり、毎年ハロウィンにはこの周囲でバニー・マンに襲われる報告が跡を絶たなくなり、橋の付近に停車中の車がウサギの着ぐるみを着た男に襲われる事件も起きている。
また、このトンネルで「バニー・マン」と3回唱えるとバニー・マンが出るという噂もある。
そして、ワシントン・ポストには1970年10月にバニー・マンが出現したという記事が載せられたといい、そのためかハロウィンの時期になるとバニー・マン・ブリッジ周辺を警察がパトロールしてるという。
バニーマンを描きました。
参考文献
朝里樹「大迫力!世界の都市伝説大百科」
朝里樹「世界現代怪異事典」
2021-10-21 10:20:07 +0000