逆鱗に触れてみた~グラスワンダー編~覇気

おしるこ太郎

それはある時起こった。

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今日はスペちゃんの大切はレースの日だ。

・・・・スペシャルウィーク・・・・

私の大切な友人で大切なライバル。
私の同期で、にんじんが大好きでちょっと抜けてるところがまたお茶目なそんな娘。

でもレースでは、その身に宿る強さを発揮し、数多の強者たちと渡り合ってきた。
私の目指す目標であり、その強さが羨ましくもある.....そんな娘(ヒト)。

一時、ライバルと見ていた彼女は私の事を見ていなかった。
それは仕方ない...。
何せ彼女が憧れるウマ娘(ヒト)がいたからだ。

でも私はそれが辛かった。許せなかった。
どんなに頑張っても彼女は見てくれなかった。

・・・・・・・・・・まぁそんなこともありましたが、ある時からスペちゃんはしっかり私の事を見てくれる様になりました。

そんな愛おしくも、絶対に負けたくないと思えるとても素敵なヒトのレースが今日行われる。
このレースでは、地方も含めてたくさんの強者が集まり、トップを争うレース。
このレースでトップを取ることができたなら、そのウマ娘は大きく名を売り出すことができる。

スペちゃんは日本一のウマ娘になると公言していた。
側から見れば無謀だと言われるだろう。
でも私はそんなことは思わない。
だってそれだけの実力が彼女にはあるから。
そう本能が理解していた。

だからこそ、私はそんなライバルの応援をしに今日きたのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

何やら騒がしいですね?
何でしょう?

「日本一のウマ娘になる? ハッ! アンタみたいなモブが夢見てんじゃないわよ!」
「所詮私に踏み台にされる雑魚が!」
「見せてやるわ!アンタの努力なんて何の意味もなかったことを!!」
「アンタに関わった奴全て無駄だっ.........」

そこではとあるウマ娘が声を張り上げていた。

この娘は何を言っているのだろう?
一瞬理解できなかったが、すぐに私は理解した。

そのウマ娘は地方出身なのだろう。
地方で負け無しで、きっと今まで勝ち進んできたのだろう。
えぇ、天狗になっているのですね。

・・・そうだとしても、余りに哀れすぎて呆れ返ってしまいます。
それに、彼女は踏み込んではいけないところに踏み入ってしまった。
ええ、怒らせてはいけない人を怒らせてしまいましたね...ご愁傷様です。

その罵声を浴びせていたウマ娘は見事にスペちゃんに叩き潰されました。
えぇ、自業自得ですね。
私も正直怒りを抑えるの大変でしたから....そう私がトドメをさして差し上げたかったですね...。
まぁでも彼女には良い薬でしょう。

後日、とあるレースにて

さて、今回は私のレースの日ですね。
今日はトレーナーさんもそうですし、同期組の皆が応援に来てくれました。
昂りますね、情けない姿を見せられません。

・・・・・おや?
レースに出場する他のウマ娘の中に見たことのある顔を見た。

そう、前にスペちゃんを馬鹿にして潰されたウマ娘だ。
彼女も出るのですね。

・・・それにしても、あの方性懲りもなく他のウマ娘を馬鹿にしてますね。
(ニヤ・・・・)

えぇ、良いでしょうこの前はスペちゃんの手前、我慢していましたが
あなたがそうであるのなら、私も気持ちよくヤれると言うもの。

私はそう思いながら、そのウマ娘に近づいた。

私は柔らかい姿勢で、その方に話しかけた。
結果から言いますと、彼女は改まってなかったです。
スペちゃんから絶望を教えられたと言うのに、強い態度で周りに当たり散らして....。
私に対しても、とてもまともとは言えない態度でした。

あぁ...そうですね。
なら、また教えて上げましょう。

「いいえ、もう結構です...それでは..。」
私は彼女のうるさい声を遮り....。

「お覚悟を」

私はスペちゃんほど優しくないですよ?

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2021-10-17 14:51:41 +0000