一体あの『星々』はどれだけ、同胞を、歌を愛する心優しい者達を苦しめるのか。異形と化した歌姫が翼を広げ雷鳴を轟かせる空を仰ぎ、エアリエルは小さく震える掌を握り締めた。そんな彼女の脳裏に、姿が変わってもなお星に抗いながら生きている友の手紙、そして、星の軛から解放されたあの白銀の森の歌姫の感謝の言葉が浮かびあがる。ああ、そうだ、まだ諦めてはならないのだ、と、気を取り直して言葉を紡ぎだしたその途端、目の前に光り輝く黄金の音叉が現れた……。■前回の森林火災をどうにか脱出したところ、またしても(前回はこちら:illust/8662288)セントラル出身の歌姫が従者にされた姿【illust/9212818】に出くわしてしまい、再び嘆くエアリエル達(illust/8532882)の歌声に「樹天使の抱擁【illust/8677417】」が反応し、黄金の音叉を形作りました。そんな一シーンです。■今までの物語は【minstreLaundry】タグからどうぞ。■超ギリギリですがイメレス数バトル「至高の再誕」参戦です! 詩は前回のセントラルの歌姫ことウタウタイさんと対峙した時(illust/8662288)の一節とブラームスの「ドイツレクイエム」の一節からも引用しました(がドイツ語フォントがなかったので弱冠アレです…)。■なお「PF4詩」タグを一緒に広めてくれる方大歓迎です。作中で詩を使ってる、書いている方はどんどんつけちゃえばいいと思ってます。
2010-03-12 12:38:20 +0000