「江川央生さんよ。あんたの誕生日に僅かに遅れてしまったがな、この俺が、すげぇ上等なウイスキーを手に入れて来たんだ。今日は、あんたと俺で、一緒に飲もうぜぇ…………ヒック!!」
わたしは、『プリキュアシリーズ』の12代目『キラキラ☆プリキュアアラモード』(以下、『プリアラ』と表記)のキャラクターは、キュアショコラこと剣城あきら(illust/82419410)以外は、描いた経験はありませんでした。
約2日前・9月13日は、『プリアラ』の敵キャラクターである「キラキラルを奪う存在」で、第24話から登場する、ノワールのしもべ・グレイブを演じられた、江川央生さんのお誕生日です。
2日遅れになりましたが、江川央生さん、お誕生日おめでとうございます。
今回のイラストは、実は、グレイブを演じられた、江川央生さんに宛てて、9月10日に送ったバースデー・カード、いわば最新版が、原版になったものです。
投函する前に撮影した、バースデー・カードの画像の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
江川央生さんのお誕生日のイラストが、『プリアラ』の敵キャラクターである、グレイブになった理由は「アク」が強いからという、あまりにも単純で稚拙なものになりましたが(笑)。
今回のイラストは、「悪役キャラクター」である事を、厳格かつ厳重に強調するべく、撮影に際しては、デジタルカメラの光量調整をせず、ストロボも使用せず、あくまでも「素」のままに撮影しました。
今回のイラストは、グレイブが既に、したたかに酒を飲んで酔っ払って「出来上がった」状態になって、ウイスキー、それも「ムーンシャインウイスキー」のボトルを、ぶんぶんと振り回しながら、江川央生さんの元に乗り込んで来た姿にしました。
『プリキュアシリーズ』の敵キャラクターを描くのは、5代目『ハートキャッチプリキュア!』の、ダークプリキュア(illust/79571790)以来になりますが、グレイブを描くのは、「Pixiv」では、今回が初めてになります。
それと同時に、「健康第一」を理由にして、酒を飲まないわたしが、したたかに酒を飲んで酔っ払って「出来上がった」キャラクターを描くのもまた、今回が初めてになります。
『プリキュアシリーズ』のキャラクターが、敵味方に関係なく、もしも酒を飲むとしたら、相当に強い酒になるだろう、という勝手な「思い込み」がありますが(笑)、新旧に関係なく、敵キャラクターがもしも、ウイスキーを飲むとしたら、アルコール度数が50度以上(!!)の非常に強いものを好むだろうと思われます。
無論、プリキュアに連敗し続けて、自棄酒を煽る事も、考えられますが。
100%の悪人である事を自認するグレイブが、アルコール度数が50度以上(!!)の非常に強いウイスキーを飲むのならば、手酌で飲むよりは、喇叭(らっぱ)飲みにするのもありがちだと考えていますが、さすがに、喇叭飲みにする姿までは描けませんでした。
本来の視聴対象である、女児が見る手前もあるが故に、グレイブが、したたかに酒を飲んで酔っ払って「出来上がった」姿は、教育上良くありませんし、アニメにはしようもなかった事でしょう(笑)。
グレイブは、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。
表情は、第40話で、ビブリーとジュリオが、囮となって、陽動作戦を展開する中で、
「プリキュアが出て来ない!? まさか…………ヤツら、町へ!!」
と、最初は不審に思い、左右を見回したものの、プリキュアが不在である理由に気が付いて、苛立ちながら、独白するシーンの表情を再現しています。
既に、したたかに飲んだウイスキーの強い味に、顔面を引き攣らせている、と解釈されても良いです。
毛髪には、ハイライトを加えました。両方の眉はかなり逆立てて、尖らせました。
さらに、目を据わらせました。右目の傷は、毛髪や眉と同じく、黄にしました。
顔の左右には、酒気に見立てた泡を配しました。
双眸の真下は、「出来上がった」事を意味して、赤で塗りました。枠が入りましたから、一寸不自然になったかも知れません。
各部分の陰影は、第40話を参考にしながら、「禍々しさ」を強調して、紫で塗りました。
グレイブの衣裳は、様々な静止画像を見ながら、見様見真似で描きました。
グレイブが右手に持って、ぶんぶんと振り回しているムーンシャインウイスキーのボトルは、実在のものを引用しました。
ムーンシャインウイスキーとは、嘗てアメリカで違法に密造されていた、蒸留酒でした。密造の作業は、主に夜間に、ひっそりと物陰で行なわれた為に、『月光の下の酒』という意味で、「Moonshine」という言葉が生まれました。
現在では、正式に許可を取り、「Moonshine」という名前を使用して、蒸留酒を製造・販売しているところもあります。
グレイブが振り回しているムーンシャインウイスキーは、酒造メーカーが蒸留した正規の製品です。
昔は、密造酒はその大半が、とうもろこしを原材料としていました。中には、とうもろこしの挽き割りから作った、強烈な味のものもありましたが、とうもろこしを80%以上原材料とするものは、コーン・ウイスキーと呼ばれていて、液色は無色透明です。
今回のイラストでは、個人輸入でもなければ、日本では手に入らないものを、選択しました。
陰影の表現や着色に、手間がかかる為に、ボトルは透かせていませんが、その分、ボトルの表面のラベル(本物は一部が金色です)や、底部のディティールの表現に力を入れました。キャップは茶にしました。
因みに、このボトルには取手が付いていまして、陰影も付け加えましたが、グレイブの衣裳に溶け込んでしまいました。
上記の台詞の通りに、このムーンシャインウイスキーは、約2日前・9月13日が、江川央生さんのお誕生日という事で、グレイブがバースデープレゼントとして、手に入れて来たものです。
どうやって手に入れて来たのかは、知らない方が良いでしょう。まだ封は切っていない設定です。
100%の悪人である事を自認するグレイブならば、アルコール度数が50度以上(!!)の非常に強い酒も平気で飲みそうだ、という勝手な「思い込み」がありますが、グレイブはムーンシャインウイスキーが似合いそうだと思いまして、インターネットで検索して、相応しそうなものを選出しました。
例によって例のごとく、着色は殆どマジックを使用しています。着色の際には、「色ムラ」が出ないように、十分気を付けましたが、陰影が付かない分、あっさりとした印象になるかと思われます。
『プリキュアシリーズ』の敵キャラクターは、独自にアレンジしますと、様々な楽しみも生まれて来ますが、今回のイラストが、江川央生さんもさる事ながら、御覧になる皆様が、『プリアラ』第40話のワンシーンなども思い出したり、酒宴に参加した気分になって頂けましたら、幸いです。
2021-09-15 03:00:01 +0000