せつげんの模様の様な、寒冷地に生息するビビヨンは、強力な鱗粉で翅を守りながら雪が降る中でも空を飛ぶ事が出来る。だが、鱗粉で全身を守り切れる訳では無い。その為、身体を冷やさない様に、雪原地帯に生息する他の体毛が濃いポケモン(イノムー等)の身体に止まって暖をとる性質がある。
近年、そんなビビヨンの性質を利用したあるプロジェクトが始動している。
かつてヒスイ地方……現代の『シンオウ地方』に生息していたと言われるおおツノポケモン、アヤシシ。オドシシの進化系『だった』ポケモンであり、環境の変化や乱獲など様々な理由により個体数が減少し、現代では環境省から『絶滅種』に指定されている。
しかし、現代でも猟師等から「山で狩をしていた所アヤシシが森の中を歩いているのを見た」という目撃情報がたまに報告される事があり、アヤシシは今もなおシンオウの山奥でひっそりと生きているのでは?と唱える研究者も少なくない。
近年、シンオウ大学携帯獣学部が本格的に「アヤシシ捜索プロジェクト」を発足。そのプロジェクトの一環として、ビビヨンが用いられる事となった。ビビヨンの鱗粉の探知能力は下手な探知機よりも優れている為、レーダー代わりに数匹山に放ってアヤシシを捜索させるのである。アヤシシは深い体毛を持っていた為、ビビヨンが暖をとるにはぴったりのポケモンなのだ。
果たして現代のシンオウ地方にアヤシシは生きているのか。その答えは、人間は勿論、ビビヨンも知る由もなく……テンガン山のみが知っているだろう。
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上記の文は公式とは一切関係ありません。完全オリジナル設定です。
Twitterにて「#ビビヨンと生活」タグで投稿しているイラストです。
2021-09-14 22:14:01 +0000