時は2008年くらい(だったかな?)。当時小学生だった描き鉄蝦は地元を走る電車に見慣れない顔の新入りを発見した。当時は非鉄だった私の目にもその電車は明らかに他と違うと分かった。その丸い先頭車、黒く統一感のあるデザインの顔、天井まで塗られた路線のイメージカラーの塗装。どの特徴も今まで見てきた角張った電車たちとは違った。
その名は10000系。初めて見たときから数年ほど経って、描き鉄蝦を「非鉄」から「鉄」の人種に変えた、いわば描き鉄蝦の鉄人生の原点とも言える電車でもある。
埼玉の小川町や東京の小手指などから、都心を通り臨海部の新木場、はたまた新宿、渋谷を通って横浜まで走る名列車は今日も首都圏の人たちを影ながら支えている。
2021-08-28 14:05:45 +0000