鹿の角の神様と鹿の踵のお姫様

虹蜺

                ネタバレ注意  

   
       我があまりにも甘かった故/私があまりに弱かったから
    我は欺かれ毒によって死に絶えた/私は疎まれ嫌われ貪られた
      我があまりにも愚かだった故/私があまりにも愚かだったから
我が巫女は死よりも悍ましい辱めを受けた/お母様はアイツらに寄ってたかって嬲られた
          妖精よ、妖精たちよ/妖精國の全ての妖精よ
          妖精たちに呪いあれ/妖精たちに滅びあれ
      我が身に宿りし善き魂を糧に/私の身を纏う呪いの毛皮を以て
        今ここに我は目覚めよう/今この時私は厄災となろう
        鹿の踵の清らかな乙女よ/鹿の角持つ獣の神よ
         我が身と力を汝に捧げ/私の嘆きと魂を捧げ
          獣の厄災を以てこの喜劇に幕引きを

エピローグ終えました。
グリムはケルヌンノスの神核を強い呪いの塊だと言ってましたが、オベロンは善き魂って呼んでるんですよね。神様が目を覚ましちゃうくらい良い子だったんだね……バーヴァン・シー……。ケルヌンノスが妖精吸血使ってきたときにはもうなんか辛すぎて泣きそうになったよ。だから、うん、核が露出した瞬間、そのまま乗り込んで何かするかと思ったらノータイムでブラックバレル……あまりにもご無体な……。いやでもぐだからしたらそうだよな……そこにいるのが誰かと知らないし、なんならモルガンのしてきたこととかどういう思いで彼女がバーヴァン・シーを傍に置いてたかよく知らないし、庭ぶつけてきたと思ったらその後姿を視なくなった誰かだもんな……。というか今回の章、明らかにプレイヤーとぐだの視点が離れすぎてるもんな……いよいよもってぐだを主人公というキャラクターにし始めた感がある。まぁ、とっくの昔に一般人ではなくなってるし、そうっちゃそうなんだけども。
なんにしてもな……確かに妖精國には沢山綺麗なものがあったとは思うよ。でもその綺麗なものは大多数がただ貪られ食い物にされるしかない世界だというならやっぱりそんな世界あっちゃだめなんだよ。最初から、優しい神様を嘘で殺して作られた大地の上に成り立ってるんだもんな……この世界は始まりから間違ってるよ。でもだからと言って、その上でやることやったら更地に戻るよって未来の別世界の自分に教えられたらモルガンもそれくらいならこの世界を何とかまともな方向にもっていこうとするだろうし、ぐだも設計思想を間違えた世界を死にたくないの感情だけで殴り返したことあるわけだし似てるのかもしれない。終局の映画見たせいでなんかもう情緒がしっちゃかめっちゃかだよ……青空の先になんでこんな苦しい世界が待ってんだよ……。もうやだ、妖精騎士もモルガン様もケルヌンノス様もみんなカルデアに来て楽しく平和に過ごそうよ……バーヴァン・シーがお母様がライオン被ってるくらい可愛いって言ってたけどお前の方が可愛いよ……。

追記:生まれてきてよかったなのか……此処で幸せな夢を見ていたのか……そうか……

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2021-08-08 17:41:09 +0000