本日で5年を迎える相模原障害者施設殺傷事件。死刑囚Aのやった「意思疎通の取れない人間や、生産性のない人間は要らない」旨の発言や、それに基づいた障がい者への大量殺人は断固として許されるものではありません。
しかしその背景には、日本に古くから根差した「優生思想」を始め、様々な影響を受けていたことをご存知でしょうか?大学時代中期から不良仲間と付き合い始めた事で、大麻等の違法ドラッグや入れ墨に手を染めてしまったこと。そして様々な作品やメディアにも染められ過ぎたために、彼なりのオリジナリティが薄れていってしまったのです。
例として…
●ドナルド・トランプ⇒Aの奇抜な容姿や過激な発言(「差別的な発言だ」と非難されても、自分のスタンスを一切変えないスタイル)は、彼の影響によるものが大きかったという。
●TED⇒2作目の中で「テディベアに人権はあるのか」というシーンがあり、そのことでAは「俺が言いたかったのはこれだ!」と閃き、「重度障害者に生きる価値はない」という思想に至ったという。
●アウトレイジビヨンド⇒この事件の初公判の日、Aが小指を噛みちぎったアクシデント(本人曰く「言葉だけでは謝罪の気持ちが伝わらないと思った」)があったが、これは当作品の木村(演:中野英雄)の演技に影響されたものだという。
とある牧師が彼の事を「Aは『時代の子』だった」と話していましたが、正にその通りなのかなと思いました。いや、私達の中にも、少なからずあるのかも知れません…。
参考動画:【判決ウオッチング】相模原殺傷事件 植松被告控訴取り下げ NPO法人「抱樸」理事長の奥田知志さんのインタビュー(ロングバージョン)
⇒https://www.youtube.com/watch?v=KzhXPukmyhQ
2021-07-25 23:20:11 +0000