RAF初の単葉・引込脚戦闘機、とは言うものの基本構造は複葉時代から続く鋼管羽布張りで、採用時既に「旧式」とも見なされます。しかしながら堅牢で生産性・拡張性に優れたその機体は、時宜を得て、危急存亡の英国を救う力を発揮しました。大戦を通じて、スピットファイアよりも多くの敵機を撃墜、爆撃機の8割はハリケーンの戦果とも言われています。正しい時、正しい場、「戦力」とは何かを考えさせられる機体ですね。エンジンを換装したII型はI型より200馬力ほど出力が向上していますが、外観の差はそれほどありません。制空戦闘をスピットファイアに任せた後も、対大型機、地上襲撃など、大戦終結まで各戦線で活躍しました。
2021-07-11 08:41:10 +0000