その日、俺はこなたさん達と抽選で当たったというホテルの食事パーティーに参加した。
皆、ドレスでおしゃれをして、食事を楽しんでいる。俺も一応スーツで参加しているが、
こういう雰囲気での食事は初めてなので、少し緊張している。しばらくして、気晴らしにと
パーティー会場の外のバルコニーで過ごしていると、みゆきさんがやって来た。
ドレス姿のみゆきさんはとても魅力的で、思わず見とれてしまう。聞けば、みゆきさんの母親の
ゆかりさんが、用意してくれたとの事らしい。俺は心の中で思わずGJと言っていた。
しばらくみゆきさんと会話していると、不意にみゆきさんが俺の顔を見つめて言った。
「・・・・この後お時間はありますか?」
みゆきさんの顔に、俺は思わずドキッとした。
「もしよかったら・・・・今夜は私を流星さんのプリンセスにしていただけませんか?」
・・・・俺も年頃の男だ。みゆきさんの言葉の意味が分からないほど子供でもない。心臓の鼓動が
早くなるのが手に取るようにわかる。俺は気持ちを落ち着かせて、こう答えた。
「・・・・喜んで」
それを聞いたみゆきさんの顔が赤く、笑顔になるのが分かった。そしてこう答えた。
「ありがとうございます・・・・こんな私ですが、よろしくお願いします」
そして俺とみゆきさんはお互い顔を近づけて、そして・・・・。
・・・・後日、こなたさんからその後の事を聞かれたのは言うまでもない(笑)。
2021-06-29 02:00:01 +0000