砂漠の戦い

素浪人与之助

砂丘の上に陣取ったローマ軍が広大な砂漠に布陣したササーン朝ペルシャ軍に挑みます。
主席百人隊長「去年、実戦部隊外れてンのにその歳でご復帰かい?アンタも好きだねェ」
野営地監督官「まあ、そう言うなよ。オレがお前を主席に推薦してやったのを忘れたのか?」
主席「へい、へい。忘れちゃいませんよ。でも、アンタ、確か今は野営地監督官だったよな?実戦部隊の指揮権あるのかよ?」
監督官「当然だ。此度の戦、軍団長殿は主力を率いて敵本営の側面を突こうとしておられる。では分遣隊の方の指揮は?と、言う事でオレが指揮を執る事になったのよ。今のオレは『軍団長代理指揮官』の肩書だ」
主席「おい、おい。アンタ、百人隊長退任後、騎士になったんだろ?いい加減その兵隊言葉は止めた方がいいんじゃねェか?」
監督官「っつたってよお。オレ、生まれも育ちも兵営だゼ?今更お上品な言葉遣いなんて出来る訳ねェだろ?」
主席「おっと、代理殿。奴等、隊形を組み直し始めたぜ。そろそろ来るぞ」
監督官「奴等、皆揃ってアホ揃いだ。あんな重装甲な装備でこの砂丘を登ってこようってんだからな。アレじゃあ馬が途中でバテちまうゼ」

#traditional#Roman Empire#ancient history#Persia#カタフラクト#battle#軍団兵#ローマ軍団

2021-06-23 05:03:32 +0000