クラシック級の有馬記念終了後、敗北したグラスワンダーのもとにセイウンスカイが歩み寄ってきた。
何を言われても自らの力不足。そう思い彼女は反論するつもりもなかったが、
「次は勘弁してほしいものだね」
そのセリフが彼女の言いようのないモヤモヤを爆発させてしまった。
去っていこうとするセイウンスカイの肩をグラスワンダーが掴む。
「……何?」
「あなたは勝者です」
「そうだね」
「しかし、勝者には勝者たる態度があるとは思いませんか?」
「負け惜しみにしか聞こえませんなぁ」
「私の勝敗とは関係ありません」
「聞く耳は持ちませんよー」
瞬間、グラスワンダーの左手はセイウンスカイの襟を掴み、右手は頬をはたいていた。
セイウンスカイはグラスワンダーをじっと見て、一言。
「だったら私に勝て」
「……っ!」
セイウンスカイに気圧されたのか、自らの行いに驚いたのか。彼女はセイウンスカイから手を離す。
セイウンスカイはため息をつき、掴まれた勝負服の装いを正した。
「……まぁこっちも必要以上に煽った自覚あるし。ウイニングライブには影響ないと思うから、グラスのトレーナーさんもこの件に関してはなんも見なかった、ってことでいい?」
「……でも」
「こっちのトレーナーには適当に言っとくからさ」
そう言って、何事もなかったかのように歩いていくセイウンスカイ。
グラスワンダーは自らの行いを後悔するかのように、拳を強く握りしめていた。
などというストーリーを思い描いた。
グラスワンダーとセイウンスカイはシンデレラグレイの世界線でもそのままやっていける気がするんだ
(建前)
…セイウンスカイ、描いたからあたっておねがい(本音)
2枚目はセリフなし差分です。
2021-06-19 10:50:31 +0000