さて一応は五・七・五にて詠んで差し上げましたわ。念の為に「如何」を「遺憾」に掛けてみましたわ。いや相変わらず結論ありきで議論や討論を実質的に排斥して反論や異なった見解等も認めぬ為体を押し付けて来ておき乍らも不特定多数の人々が巻き込まれる様に仕組まれて居りますわな。まあ然様な有り様でも十二分に明確なる責任の所在及び大きさや深さが示されるので御座いますれば御勝手に為されるが宜しかろうが、近年は体制側に属する面々の内で、まともな責任の執られ方が体現されし実例をとんと見掛けませぬわなぁ。難儀な事よ。いや難儀と云えばログインが矢鱈と妨げられたぜよ。サイトの仕様とやらか?PC側の不具合か?システムか?OSか?いやかなり以前より評価されても数値が反映され無かったり、ブックマークされて居ても閲覧数ゼロだったりと不可解な現状が改善の兆しも乏しい事よ。おぉ然う云えば4年後辺りにWindows10とやらのサポートが終了するとか?此れって強制買い替えの狼煙なのかね?いや此れ亦、難儀よ。一難去ってまた一難ぶっちゃけ在り得ないと云うより、一つの難儀が解消されぬ内に次々と難儀が押し寄せる態よな。此れが現実なのね?救済は何処なのかしら?救済が無いからこその現実なのかしら。然れど然うした現実を構築して押し付けて来る輩が実在する故に世は乱れる許りよ。やれやれね。さて嘗て西楚覇王項羽は高祖劉邦との垓下での最終決戦へと臨むに際して寵妃虞美人を招き寄せて「虞や虞や汝を如何せん」と詠ったと『漢楚軍談』に記されていると云う。彭城奪回戦では精鋭3万を引き連れて56万の大軍を打ち破った項羽だったが「四面楚歌」の計略で残存兵力は約800騎と成って仕舞った。それでも総勢百万とも云われる漢軍へと項羽は突っ込んだ。将に鬼神の如く敵を蹴散らし、項羽は包囲網を突破した。しかし激戦に次ぐ激戦で遂に楚軍は僅か28騎を残す許りと成った。其の28騎を4隊に編成した項羽は3度の突撃を敢行。2騎を喪うも数百の敵兵を討ち取り、漸く烏江に辿り着いた。烏江を渡れば故地の江東である。地元の人達の内には或いは匿って呉れる者とて皆無では無いかも知れず、此の窮地を脱すれば、果たしてどう成って居ただろうか?だが項羽は烏江を渡ら無かった。此れ迄の戦いで多くの将兵を喪って居る。今更どうして故郷の人達に顔向けが出来ようか、と思い至ったのだ。愛馬烏騅に別れを告げた項羽は遂に自らの手で怒涛の生涯の幕を閉じるので在った。是れが是れこそが、人の上に立つ者の責任の執り方なので在る。あれから約2200年を経たが果たして現代人達は責任の執り方、身の処し方を弁えて居るのだろうか?まあ少なくとも「自主的な研究成果の発表」だとかを「一般論で申し上げた」とか何とか公けの場で発表しちゃう厚生労働大臣で在るとか、或いは「別の地平から見て来た言葉」とか云う御言葉を申し述べられし何ちゃら担当大臣に該当せし中高年の御婦人で在るとか、其の手の輩が人の上に立つ者としての責任の執り方を具体的且つ明確に弁えていらっしゃるとは到底思われぬがね。況してや此の国は侍の国ではないかね?如何に身を処すかは知識では無く、魂魄に刻まれて居たとしても決して不思議でも無かろうよ?本来、侍の国に於いては『史記』や『論語』は必須科目で在ったになぁ。かの水戸黄門、即ち徳川中納言光圀は若き頃は放蕩三昧で在ったが、やがて『史記』の『伯夷伝』を読んで勉学に目覚め、遂には『大日本史』編纂を志す様に成る。是れよ、若しも『史記』無かりせば『大日本史』も亦、無かったで在ろうと云う事よ。幕末に『大日本史』の影響で水戸派の浪士達が決起し、然うした流れは諸国にも伝播して明治維新の原動力の一助と成る。或いは『史記』無かりせば果たして明治維新もどの様に成って居たかは不分明で在ろうよ。其れは現代社会の成り立ちにも関わる事ぞ。嗚呼、是れぞ『史記』よな。そもそも『史記』を学ばずして、どうして今の世に存在出来ようか?さてもさても、どうにも此の頃ではお受験用のお勉強の方が幅を利かせる始末よ。現代の教科書だけで武人の生き様を学べようか!武門の心得を軽んじた現代人の内の、世人の上に立つ立場の者が身の処し方を弁えず、斯くも現代社会を腐敗させて居るのよ。斯様な有り様にては世は暗雲に包まれる許りよな。光明を見出すには道徳や倫理に目を向ける可きで在ろうぞ。道徳や倫理で闇夜を照らすのさ。其の先に明るき未来も在ろう。処が権威主義に染まった輩は道徳や倫理を踏み躙り、邪悪なる影で現世を覆い隠そうとして居るぞよ。社会的な身分の高からぬ人々に対しては尤もらしい自己責任論を押し付ける割には、人の上に立つ者達に対しては全力で忖度され為さるわな。然う本来ならば責任を取る可き立場に居る筈の責任者に対しては特に責任を追及しようともせず、只管に媚び諂う。斯様に腑抜けた現代人共に依って構築されし腐敗した国家には「誠」が欠落して居るわ。おぉ今ぞ「誠」の旗を天高く靡かせて道徳や倫理で世を照らすのじゃ。然すれば天下も泰平へと導かれようぞ。
2021-06-17 08:02:27 +0000