【JUNE BRIDE~with LOVE SUPREME~】3度目のお色直し④
無限に広がる大宇宙・・・・・地球から40万光年離れたここデザリアム本星地下宮殿では、スカルダートの計らいで古代進と真田澪の結婚式が執り行われていた。
純白のウェディングドレスに身を包んだサーシャは、その美貌と相まって眩しいほどに輝いて見えた。
「そのドレスは・・・」
「そう、雪さんが完結編で着ていたドレスよ。サムシング・フォーにあやかってお借りしたの。あとね・・・」
「何だ?」
「雪さんの代わりに・・・いえ、雪さん以上にススムを幸せにしてみせるっていうわたしの決意表明でもあるわ・・・・・どう?タカハシ・シンヤ氏のデザインだから私にも似合ってるはずよ。」
「むしろ完結編の雪はサーシャにしか見えなかったしな。」
「そうそう、可愛い姪っ子と禁断のラブシュープリームしてるみたいで燃えたでしょ?」
「に、兄さん、真田さん・・・許してくれ!サーシャは必ず幸せにするから・・・・!」
時に、西暦220X年
スカルダートの地球偽装作戦にまんまと嵌ったヤマトクルーたちは、暗黒星団帝国に帰化した。同じ地球人同士で争い合うのは無意味だと判断したのである。
それから更に時を経た6月吉日。
雪への未練を断ち切った進は、彼を支え続けたサーシャと結ばれた。
その夜、進はサーシャにお願いしてウェディングドレスを着てもらったまま初夜に臨んだ。
後日、サーシャは進の精液に塗れたウェディングドレスを、洗わずに雪へ返却した。
2021-06-16 12:00:15 +0000