祖父母の墓が京都にあり、数年前のお墓参りの後、フラフラ歩いていると、化け提灯が掛かっているのを発見しました。
「さすが妖怪の都・京都」と思い寄って見ると、ちょうど高台寺さんで百鬼夜行絵巻が展示されている時期で、その装飾で下げられていたものでした。気づいたら入場チケットを購入し、絵巻を舐めるように見つめて堪能させて頂いておりました。
(共に墓参りに来ていた親戚一同は僕に呆れてしまい、「じゃあ、ご飯食べに行くから・・」と気づいたらいなくなってました)
とにかくその化け提灯との遭遇から気分が上がりっぱなしで過ごしたのを覚えています。
その日の感動を忘れないうちにと筆を取り、板に絵具で描き始めた作品がこちらです。
「描き終わったらその絵をくれ」と云った親戚がおり、一度渡したものの、「なんだか夜中にこの絵から騒ぎ声がする気がする」という理由で数年、蔵に仕舞われていたのですが、後年、結局手元に戻ってきたので、今回新たに少し加筆をし、こちらの企画に参加させていただきました。
井之中 國丸
2021-06-13 08:14:38 +0000