一〇〇式機関短銃前期型

松本森男

前期型はモデルガンになってるのでよく知られてますけど、どうも現存する個体はかなり少ないようです。写真をほとんど見たことないです。書籍に載ってるのは2-3丁程度?

現存しているのはほぼ後期型か、空挺型(基本前期型に準じているが、レシーバーとストックの分解結合方法が違う)なんですね。ほとんど製造されてないんじゃないかなあと。

なので前期後期で弾倉の互換性がないのは、前期の生産数が少なすぎて問題にもならなかったんじゃないかと思ってます。

で、こないだミリタリー系雑誌で一〇〇式が紹介されてたんですが「ベ式(SIGM1920つまりMP18)とス式(MP34(ステアーの方))を模倣した」と書かれててずっこけました。こういう誤解が再生産され続けるのはほんと残念です。

外観が似てるのでずっとコピーといわれてるのですが、構造や構成、各パーツを比較すると模倣でないことは明らかです。むしろ、MP18の模倣をとにかく避けていると思えるほどです。設計者の南部麒次郎氏の気概が垣間見れるような、、。似てるのは、ボルトが円柱状でオープンボルト式、サイドマガジンという点くらい(つまり他国の同種の銃と同じ)。MP34は構造的に全然違う(ストック内にリコイルスプリングが入ってて、ロッドを介してボルトにテンションを与えるという複雑な構成になってる。これのどこを模倣したというのか、、)ので論外ですねえ、、。

というようなことをブログで書きたいと思って準備中ですが、いつ書けるやら、、。

#Japanese Army#日本の銃器#Pacific War#submachine gun#一〇〇式機関短銃

2021-05-15 17:29:10 +0000