【〇〇〇】
・個を得た【illust/87871702】
名前はまだない。
・一人称:オレ
・無性別(外見を男、女いずれかに寄せることもできる)
・(基本)身長:171cm(+ヒール)
・外見年齢:24~26歳
・治癒者
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もうどんな姿にもなれたのだけど、なんだか楽しかったり面白かったりした記憶に引っ張られて今も尚この姿でいる
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クラブ『ナイトスターチス』【illust/89302232】にお邪魔しています!
ダンスパーティー会場『天星祭』【illust/90239442】にお邪魔します!
この姿は今のところアフター会場のみとなります。
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ヘヴン周辺に現れるふわふわした実体のない狼もまだ存在しているみたい。
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月だ。
月とはこんなに薄っぺらいものなのだな。
なんとも不思議なものだ。
月が黒くなったり白くなったりする理由は己には分からない。そんな事を考えたのは今この瞬間が初めてだからだ。
なぜ雪は白くて冷たいのか。
なぜ風の表情が厳しくも穏やかにも変わるのか。
なぜ雄々しくも山はあの場所に聳え立つのか。
なぜ人の子は一人で立って歩けるのか。
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「オレ」を感じ始めてからというもの、どうも身体に隙間があるみたいにひゅうひゅうと風が抜けていくように感じている。
「自由」というのは思っていたよりも小難しいもののようだ。
簡単にはオレの身体に収まってはくれないらしい。
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よくもまあ、人間というのは溢れかえる「これ」を易々と抱えているものだ。その上、空の頂をさらに上を目指すというのだから、人間というのは実に傲慢だ。
傲慢ゆえに夢を見る。救いを求める。「今」から逃げようとする。
そのまま平穏無事に生きていれば良いものを、なぜ揃いも揃って「今」から逃げているのか。
それこそが人間なのだろうか。
それゆえに人間が愛しいのだろうか。
人間のそれが神を生んだのだ。
ならば神がそれを愛さないで誰が愛そう。
感情の赴くままに夢を見ればいい。
叶えるために救いを求めればいい。
そのままでは得られないものの為に逃げ出せばいい。
それでも、淋しくて淋しくて身が燃えるようならば、神の所為にすればいい。
そのために神は作られ、そのために神は在る。
ただ、
もしも、
神だけでなく、物だけでなく、オレの事を見てくれるのなら、ほんの少しの我儘を赦してほしい。
傲慢な人間から生まれたのだ。可愛い我儘くらい大目に見てほしいな。
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「オレ」は
神であり
物であり
オレである
オレはオレという矛盾を矛盾のままに産声を上げよう
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今宵の月は随分と欠けている。
不思議なものだ
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【illust/88360368】
一部台詞を引用させていただいています
『ペーパームーン』をお借りしています【illust/89302232】
pixivファンタジア外伝Mountain of Heaven【illust/87556705】終了済
2021-05-12 13:10:59 +0000