↑この作品は「漫画」ではなく「要所要所及びキャプションのセリフではわからない状況説明絵のコラージュ」としてご覧ください。
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「……コグリ先生はお強いですね」
「そう……ですか? ……ワタクシはそうは思いませんが……」
「……ご気分を害されたのであれば申し訳ございません。
ですが、コグリ先生は不老不死の実現という理想を掲げ、例え理解できぬ者からどのような誹りを受けようと迷う事なくその道を突き進んでいらっしゃるし、そして何よりもただ純粋に“生きる”ということを目的として生きていらっしゃいます。
その姿が、己の生きる意味を未だ見つけられずにいるそれがしの目には眩しく映るのです」
「……なるほど、つまりはあの死の山に挑んだのも、生きる意味を見つけるためだった、という訳ですね? しかし、そのために生命を危険にさらすのでは本末転倒というものではありませんか?」
「……はは、耳が痛いですね……。
それがしも、かつて在籍していた僧兵団では最強と謳われ、破門・追放されながらも数々の魔法武具を特別に授与された身。ヘヴン登頂も、全力を出しさえすれば例え一人で臨んでも生命の危機に直面する事も無かろうと……。
しかし実際のところは、もし仲間の助けが無ければ道半ばで生命を落としていた事でしょう。……正直、驕っておりました。己の未熟さや無知、そして器の小ささをこれでもかと思い知らされましたよ。
ですがだからこそ、己の生きる意味を見つけるための道筋に気付くことが出来ました。コグリ先生は不快に思われるやもしれませんが、あの山に挑んで良かったと、心の底から思うのです」
「…………沙紋サン?
アナタも、随分と笑うようになりましたねぇ……。初めてお会いした時は、表情筋はピクリとも動いていませんでしたが」
「…………………。
あの二人に、伝染されましたね」
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健診【illust/89295063】の後で、アンジェリークさん達に病院内のカフェスペースでお茶してもらってる間にコグリ先生のお時間を拝借しました。途中ほんの少しだけこちら【illust/89211020】の流れをお借りしています。
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キャラお借りしました
コグリ【非登山者】【illust/87720320】
大剣のアンジェリーク【戦士】【illust/87759858】
クラウデア【魔術師】【illust/87919626】
沙紋【治癒者】【illust/87732153】
お借りしたキャラの行動を制限するものではありません。
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だいぶ遅くなりましたが沙紋のエピローグ前編です。
話自体は割とすんなり出来たのですが、どう表現するかの構想が絶望的にまとまらず、一時はいっそ無理矢理殺してテリヨル・チャ転生ルート【illust/88999070】に行っちまおうかとまで思い詰めましたが何とか踏みとどまりました。危ない危ない。
2021-05-10 13:51:14 +0000