革命的な画家である。
頭が大きい。
どう革命的かって言うと、印象派への道を切り開いちゃったのである。
「切り開いちゃった」というのは、
本人は別に切り開きたくもないのに切り開けちゃったから、
なんですけどね。
それまで女性のヌードってのはお約束の元に描かれていた。
そのお約束とは、神話や聖書を題材にするならどーーーーんなえろくてもOkっていう
いい加減きわまりないお約束。
ドラクロワの『民衆を率いる自由の女神』っていう七月革命を題材にとったおよそ神話と関係ない絵の
ど真ん中に女神がいて、胸さらけ出してますが女神なので出しちゃってもいいのです。
マネは
「んじゃ、神話に題材とってるなら女性のヌード出してもいいのね」
って描いたのが『草上の昼食』。これが
「俗悪だ」
と非難囂々に。
おっかしぃなあ、古い絵と同じ構図なのに…とマネは悩んだ。んで、モネは『オランピア』を描いた。
これは、ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』の構図をそのままぱくったものだけど
これがまた非難囂々。
伝統的な絵画を否定していた印象派の連中は
「すっげええぜ」「そこに痺れる憧れる」と言い
自分たちの制作の目標にした。
マネ本人は
「おれは伝統的な絵を描いてるんだけど…」
と、常に印象派と距離をおいていたそうだ。
本人は意識しないのに
革命起こしちゃったなかなかこじらせた方です。
筆による一発描き。
動画は下記で。
https://youtu.be/WPR6zEeMShY
2021-05-03 14:34:28 +0000