Youtubeでゴーバスターズの初めての配信が終了した次の日は、チダ・ニックの声を充てた藤原啓治氏の命日だった。ゴーカイジャーで過去の作品がクローズアップされ、それを切っ掛けに当時のスタッフとキャストが再集結し、往年の作品の新作が制作される!なんてことが恒例になったけど、ゴーバスターズでやろうとするならニックの声はどうするんだ?こればかりは誰が後任になっても叩かれそうなのが悲しい。
過去の作品をクローズアップしたらその次は未来に目を向けようという流れが戦隊・ライダー両シリーズに方針としてあるらしく、コンピューターや電子機器、人工知能といった電子的なモチーフが採用されるのが常になっている模様。ゴーバスターズはゼンカイジャーほどではないにしろ、作劇や人物において型破りな部分を数多く設けたことで知られている。中でも、ヒーローと同格のバディロイド(アバレンジャーの爆竜、ゴーオンジャーの炎神の派生か)の存在感は大きかったわけだが、個人的にはここで挙げたニックを推したい。というのも、ゴリサキとウサダはパワードカスタムが登場するまでずっと基地にいるのにニックはレッドバスターとほぼ四六時中一緒にいたからである。Jにバイクの人呼ばわりされているくらいだからバイクすなわち移動手段になっているし、初期のバディロイドで唯一武装してるし、登場人物の中で一番人間臭い言動するしで、ひょっとしたら物語を引っ張っていたのではないかと疑うくらい(一番物語に絡んでくるのは敵のエンターで間違いないだろうが、心理的な部分では間違いなく)である。
思い起こせばそれ以前には仮面ライダー電王でイマジンたちが大人気になったし、もっと古いとウインスペクターやアクマイザー3で同じことをやっていた訳だから、時をまたいでより醸成されたのだと見ることができる。
弱くとも存在感が抜群だったニック、果たして今後目を向けられることはあるのだろうか!?
2021-05-02 09:06:14 +0000