「こんにちは」「こんにちは」
「誰?」「誰?」
「さむい」「あたたかいですか?」「ねむいですか?」
「ねむりましょう」
ヘヴン上層から上に表れる、タテガミヤマイヌillust/87858590の姿をした何か。
容姿など殆どが上層から命からがら逃れてきた冒険者の口伝であるので、
姿は犬であったり、子供であったり、竜であったり
まちまちであるようだ。(顔などはよく見えない)
これに遭遇する冒険者は大抵少人数か単独であり
何か頭の中で考え事をしていたとか、独り言を言いながら歩いていた、
というケースが多い。何者かの声が聞こえてはたと横を見ると着いてきていたと言う。
「やまびこ」の名前の通り、基本的にこちらの言葉を反復しながらあとをつけてくる。
こちらから積極的に会話をしかけると、次第に通常の会話のようになっていくようだ。
救助犬のように食べ物を差し出したり、自らの身体で温めたり、献身的に冒険者を助ける行動をする事があるのだが、差し出される食べ物は雪だし、もちろんこれに体温はない。
モンスターの出ない安全な道を先導するかのように雪の上を歩いていく。
だが、これにはほとんど体重がないので、冒険者は雪の積もったクレバスに落ちてしまうだろう。
やんわりと殺ってくるタイプのモンスター(?)です。
伝承などの知識のある人は極力無視してやり過ごすかも。
会話をしていくと、どんどん思考が堂々巡りになっていって疲弊します。
ソロで登っている人にはそこそこ危ない存在です。
至るところに偏在しているので、登山のヒヤリハット体験にでもどうぞ~
攻撃を加えると、案外スルっと逃げていきます。
ちなみに、頂上まで登っちゃうともう追ってきません。
2021-03-30 17:18:06 +0000