久しぶりに日産プリンスグランドグロリアVK-56を投稿してみました。
ロケ先は博物館明治村(愛知県犬山市)。旧名古屋第八高等学校(現在の名古屋大学)正門を移築した野外博物館正門をバックに佇むその姿は、まるで皇室御料車を彷彿とさせてくれます。
事実このプリンスグランドグロリアは、現在の上皇ご夫妻が皇太子夫妻だった若かりし日に愛車として乗り回していらした実績を持つプリンス自動車工業(のちに日産自動車に統合され現在に至る)のフラッグシップサルーンとして知られています。限りなく漆黒に近いミッドナイトブルーメタリックのボディは、まるでベーゼンドルファーのグランドピアノを彷彿とさせてくれます。
当時の国産高級車をグランドピアノに例えて言えば、トヨタクラウンエイトは純国産技術を前面に打ち出しているのでヤマハあたりがピッタリ来ますし、日産プレジデントとその前身車種・日産セドリックスペシャルはアメリカ車を意識しているのでスタインウェイ、そしてプリンスグランドグロリアはアメリカ車っぽい出で立ちのボディにドイツ車を彷彿とさせるエンジンを搭載しているのでベーゼンドルファーがピッタリ合います。
それにしても、この独特の出で立ちは明治から昭和初期にかけての香り溢れる街並みを再現した野外博物館にもうまくマッチしていますね。
2021-03-26 07:28:40 +0000