ラフ絵で大塚さんジープ描いてから一度きっちりと『軍用車両』描いてみたくなって、『ルパン三世 カリオストロの城』から銭形警部率いる機動隊、通称『銭形突撃隊』のトラック描いてみました 警察用車両じゃね?と思う人もいるでしょうが、元ネタは第二次大戦中にイギリス軍で使用されたCMP(Canadian Military Pattern)トラックです
アメリカに隣接したカナダにはフォード・カナダやゼネラルモータース・カナダのような自動車会社があり、将来の戦争(つまり第二次大戦)に備えてイギリス軍はイギリスの仕様にあわせたカナダ軍用型(CMP)トラックの大量生産計画を立ててました そして大戦中に各型合わせて50万台以上が生産され各戦線でイギリス軍の足として使われました
画像の車両は後期型のキャブ(No13)をもち車台を延長したC60L 外見上の特徴として前傾したフロントウインドウをしています、これは反射をおさえ敵から視認されることを防ぐためです(しかしその後踏襲した車両ががないから、あまり効果がないのか?)
『ルパン三世 カリオストロの城』は言うまでもなく宮崎駿の初監督作品ですが、大塚さんも作画監督として加わってました 宮崎さん自身ミリタリーマニアとして知られてますがどちらかというと戦車のような正面装備がその関心にあるようで、こういう後方装備はおそらく大塚さんの趣味でしょう、『趣味』というと作品を私物化したみたいに思う人もいるでしょうが、それだけの知識(選択肢)のなかから最適のものを選んだということですし、もしここで『トラックのような』車を出したら今でも語られるような名作にはならなかったでしょう、だから、少なくとも創作者を自認するなら『好きなことはガンガンやらないといけない』のです
2021-03-21 01:20:12 +0000