【ミツメズク】
ヘヴンの中腹から山頂にかけて生息しているモンスター。
羽角や大きな翼があり、一見ミミズクのような姿をしているが、節足動物のような4本の足がある。
「ミツメ」という名前をしているが、顔面についている大きな青い瞳は光を感知する程度の機能しかなく、本物の眼は額あたりにあるひとつの黄色い瞳だけだ。
羽角の上についている青い触角のようなものをふるわせ「リリーリーリリー」という鈴のなるようなか細く高い鳴き声をあげることもある。
昼夜問わずじっと木に留まり静かに動くものを観察している。
大人しく、人が近寄っていってもあまり逃げない。触れようとすると羽ばたき少し離れるため、捕まえるのは難しい。
しかしごく稀な例を除いて、ミツメズクに近づくことができる。
天山病を患い頭から枝のような骨を伸ばしている者だけは、至近距離まで近づくことが可能だと報告されている。
「枝のような」骨を生やしているせいで木だと誤認しているのかとも思われたが、元から角を生やしている有角種の生物では接触は難しかった。
登山が難しいエリアに生息しているため、生態の全てがわかっているわけではない。そのため何故そのようなことが起こるのか調査中ではあるが、
ミツメズクは嘴のような場所から吸収管のようなものを出し、木の樹液を吸っているのではないかという憶測もある。
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[上記の報告をした学者の手記に、付け加えられるような形で別の者の筆跡があった。内容は以下の通り]
ミツメズクに吸収管のような部位は確認されなかった。
彼らがいた付近を調べてもフンも見当たらない。
そもそも彼らは食事を必要としていないのではないだろうか?
また姉さんの近くに来た。
偶然なんかじゃない。ミツメズクたちは天山病を発症した者に近づいてくる。
そして、とまり木にするのも病で死んでいった人々の亡骸だ。
聞こえる。またあの鳴き声が。
あの青い大きな触覚で………いや違う。あれは、あれは触覚なんかじゃ
※キャプションの更新は今後ありません。(4/2)
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2021-03-14 15:09:59 +0000