広い草原の中、食事のにおいを漂わせながら佇む民家を見つけても安易に近づいてはいけない。
それは一泊願おうとした冒険者を捕食するべく擬態したミミックだからかもしれないからだ。
彼らは攻撃手段を持たない弱い存在だったが、人間の文化を模倣した疑似餌を作る事で捕食手段を手に入れることに成功した。
昼間の間は空き家のふりをし過ごすが、黄昏時が近づくと小麦と肉が焼けたようなにおいを発し獲物をおびき寄せる。
そして獲物がドアを叩こうとした瞬間本性を現し獲物を丸のみするのだ。
その間本体である案山子は自身に危険が及ばないよう数十m先から様子を伺い続け、身の危険を感じたら疑似餌を捨て真っ先に逃げ出す。
そして安全を確認したらその疑似餌を取り戻して移動するか、新たな疑似餌を作るのだ。
もし、案山子がこちらを見つめているように向きが変わっていたらその家からがすぐに離れることをお勧めする。
本体も疑似餌も火に強く水に弱い。
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民家のふりをしたモンスターです。
戦闘描写などご自由にお使いください。
倒していいのよ。
2021-03-07 13:21:49 +0000