恵みの子、災禍の子
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霧凝(キリコゴリ)
霧の多い水辺で発生する種族。
脊椎動物の形をとり、多くは幼体の姿で現れる。
発生した水辺をテリトリーとして単独で暮らす。
発生直後の個体は光輪を伴い、全身が灰色をしている。数時間から数日で環境や姿に応じた色を持つようになる。体毛は黒から白の濃淡、目は青、黒、紫、銀とそれらの濃淡による変異幅がある。肌の色は姿に合わせて変化することが多い。発生時の色を保つ個体も存在する。
姿は時間経過や環境、あるいは個体の意志によって変化するが、目の色は変わらない。
まれに水を多量に含んで巨大化することがある。
発生後1年ほど経つと、自分で自分に名前を付ける。周囲との関係によって改名するものもいる。
陸棲のキリコゴリは、同じ水系で発生したもの同士を兄弟・姉妹として認識する。
キリコゴリは水滴を自在に操る。
また、身体の"密度"を変化させて半透明になったり、浮遊したり、動植物などの障害物をすり抜ける。
しかし壁を通り抜けたり、蓋をした器の中に入ったりすることはできないようだ。
金属、ガラス、水晶等で出来た刃で切りつけると、切り落とした先が雨のように流れ落ちる。痛覚は無く、必要に応じて自切を行うことがある。(彼らは「雨にする」と言う)
失った部分は新たに水分を取る、あるいは残った部分の"密度"を下げて補うなどの手段で再生する。
ただし、陶片(とりわけ素焼きのもの)で切りつける行為は無礼なこととして嫌われる。
定まった寿命はないが不死ではない。
身体を構成する水を全て「雨にしてしまう」か、体を完全に透明にしてしまった場合、そのキリコゴリは消滅する。
性格は非常に気まぐれ。薬を作ったり道案内をすることもあれば、大雨を引き起こしたり船を転覆させたりといった悪さをすることもあるという。
水さえあれば生きられる種族だが、食物を好む個体は多い。水と水溶性の成分だけを吸い取っていく。食物をくれた相手にお礼をすることもあるらしい。
ある地域では「山で死んだ者はキリコゴリになる」と伝えられ、遭難者の多い年には人型の個体が増えるという記録もあるが、キリコゴリ自身は死者と間違われることを非常に嫌う。
彼らの性質については、発生した土地ごとの宗教・俗信等によってさまざまな解釈が為されてきた。
妖精種としての生態研究が進みつつあるが、自然崇拝の強い地域では今なお信仰対象になっている場合がある。
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PFMOH【illust/87556705】に参加させていただきます。
よろしくお願いいたします。
(※欠損描写については、少年漫画程度の描写にとどめる、注意書きを設けるなどの配慮をお願いいたします)
◯キャラメイクについて
ご自由にお使いください。
ロスト時はキャプションに「この個体は透明になって消滅した」「すっかり雨になってしまった」等の文言を入れるだけでもオッケーです。
非冒険者としてテリトリーを守り続ける個体もいる事でしょう。
モブ、戦闘相手などにもお気軽にどうぞ。
〇タグ
CSや関連投稿にお使いいただけると嬉しいです。
【PFMOH】キリコゴリ
2022/10/19追記
〇他シリーズについて
PFSOZでも当種族をご使用いただけます。
霧・光源・遮蔽物があればどこにでも発生できますが、存在を維持するためには何らかの水源が必要です。
妖精種ですが、名前や約束に縛られる性質を持ちません。
キャラメイクや関連投稿にはこちらのタグをお使いください。
#キリコゴリ
(それ以降のシリーズでの使用可否については、その時になってから考えます)
2021-02-21 11:29:59 +0000