杯を清めよ
山を穢してはならない
かうむる六華に身を委ねよ
濁った魂を、白く曝したまへ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヘヴン周辺に昔から存在する一種の山岳信仰。
白い体毛を持った獣人が多数を占めることから白の民、雪の民、白杯の民などと呼ばれるが、多種多様な種族から形成されており正式な名称は存在しない。
かの山は神が世界を啜り、廻らせるための聖杯であるため、天辺を人の欲で汚してはいけない。
白い山を色で穢すことは聖杯を濁らせ、世界の穢れを神に啜らせてしまい怒りを買うことになるため、神から天に還ることを定められた存在以外は山に無闇に立ち入ってはならない。
私たちの先祖はかつて山に穢れを持ち込もうとした罪人であるため償い続けなければならない。
といった考えのもと山を崇めながら生活している。彼らにとって欲や色で汚れた身で無闇に山に入るのはいけないことであるため、ヘヴンへの挑戦者をあまり良くは思わず、時々衝突も見られるが、血が流れるのを好まないために武力行使は殆ど発生しない。
彼らは白か無色を好み、服装は民の殆どが白一色を意識していおり、食べ物などやむ負えない場合を除き、生活に色を持ち込まない。
また、彼らは山から登山者の死体を降ろし、弔うことを習慣としている。
また身体的特徴として、彼らは「自身の身体や遺伝子を漂白」しており、先天的か後天的か、それぞれの個人差はあるがほとんどの民が日々生活の中で自らの身体から色素を抜き続けているため、白い髪の毛、白い肌をしている。
中には目の虹彩や体液すらも白や透明に漂白濾過している者もおり、純白に近ければ近いほど良いものとされる。
「どうして貴方たちは登るのですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
元から麓にいた人と、登山に失敗、助けられた人々が信仰をもとにまとまったような団体とも種族とも言いにくい、ふわーっとした存在。
登山者を見かけると奇異の目で見たりやわく止めようとしてきたり、時々登山口を絵みたいに身体と布で通せんぼしてたりするかもしれません。
登山者とは相容れぬかもしれませんが、天帰族など種族として山に還る特徴を持つ存在や生物、正当な登山理由を持つ人々には肯定的かと思われます。
血や死体で山が汚れることを嫌うので武力を持たず、むしろ死体下ろしには協力的なので、治癒者や探索者として協力している人々もいるかもしれません。
基本的にみんな白いですがここ数年で民の一員になった人とか、村を抜け出した子供世代とかだと元の色が残っていたりする可能性もあります。
真っ白な山は神聖な場所、私たちも白く清らかで有ろう!ってタイプのヘヴン信仰です。フレーバーやキャラ制作、山の麓の景色、どうして山を登るの?って聞かれたい方にどうぞ。
企画:PixivファンタジアMountain of Heaven【illust/87556705】
タグをお借りさせていただきました→神嶺礼讃【illust/87720273】
素敵なロゴをお借りさせてきただきました→【illust/87720297】
2021-02-15 04:28:31 +0000