【ポラリス】水雨浅沙【第5期】

黒瀬
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「お父さんやお母さんみたいに、あたしは強くなりたい!」
「ん?怪我してんの?だいじょーぶ、あたしに見せてみて!治してあげる」


企画元様【illust/80979654
第5期【illust/86531092


水雨 浅沙/アサザ・ダイジョウジイン・エインズワース(ミサメ アサザ/Asaza Ainsworth)
年齢:18歳 性別:女 身長:170㎝(角は15cm程度)
所属国:青月国 
総ポイント:250pt【精神:40/攻撃:80/技巧:30/魔力:100/幸運:0】
運命数:6
国を出た一族の末裔の子は、とうとう命を落としたらしい。しかし数年前、どこか遠く遠くの世界から、『二人』やってきた。勿論、知る由はないのだけれど。

✾ skill
【調薬の鹿族】
遠い異世界でも失われず変わらなかった、最も大切なスキル。
【離鯨の治癒術】
大切な人を救う術。副作用こそあるが、あちらの世界から持ってきていた、『あの人たち』が作った薬があれば大丈夫。
【月光の救い】
陽の光に弱くとも、月の光で傷ついた誰かを見つけ、救うことが出来る。いつかその人と、綺麗な青空を見るために。

調薬の鹿族【id=82672877】
 ∟泡傘鯨/アンジェロフィンチ/夢魘喰い/水雨の忍び/香華鬼/アツユ/クルジャ
薬半竜【id=82708887】
 ∟猫の耳と尾を持つ獣人/スキエデッセンティア/月光狼族/ネニュファールガ/薬の賢者/陰陽の魔女/レェ

✾Family✾
父:水雨竜胆【illust/85698305】(故) pt総計:125
「こっちのお父さんはさ、あたしたちのこと知らないんだって。…だから、いつか会えたら、はじめまして、お父さんの娘です!って言ってやるの!」
母:フェアンさん【illust/85905753】(故)
「お母さんは知らないかもしれないけど、この傘はお母さんから貰ったんだよ。ほら、青空が綺麗でしょ?」
片割れ:水雨柊さん【illust/86893258
「ちょっと喧嘩止めただけなんだけどさ~思ったより止まらなくて思わず実力行使を…わー!怒んないでよオニーチャン!ごめんって!」
「え~なにこれ…ぶよぶよしてるし色やば…塗り薬?キメラ的なのじゃなくて?(つんつん)」

+.✾♡素敵なご縁をいただきました(2/21)
明月之ヨワさん【illust/87200827

「わ~~~!?ごめんそこの人!ちょっと手伝ってほしい!!」

診療帰りの道中遭遇した、想像以上に強く大きい魔物。武器の傘はそろそろ折れそうなくらいに限界で、安直な攻撃しか出来ない自分は防戦一方。そんなとき、彼に出会ったのだ。
身なりはほどほどにきちんとしていて尚且つ『戦える』人間だろうと一目で分かった。彼がこの辺りの武官であることは後から知ったのだけれど。

「いやー助かった!ありがと!思ってたより強くて…え、怪我してんじゃん!待ってってば、なんで逃げんの~!?」

彼…ヨワは、明らかに無茶な戦い方をするタイプだった。それなのに、怪我を治させろと詰め寄っても顔を背けるばかり。子供の方が素直だよ!と言うと少し嫌そうな顔をされた。
それからというもの、どういうわけか診療先でヨワに会うことが多くなった。その度にヨワは怪我をしていて、あたしが追い回して、無理矢理治療するという繰り返し。最近ではちょっとだけ大人しいような気がするけど…いや、それでもまだ子供の方が素直だと思う。多分。

ある日の診療と、魔物討伐の帰り。また偶然出会ったあたしたちは不運にも大雨に遭った。村の宿屋に駆け込んでどうにかやり過ごそうと思っていたけれど、雨が止む気配はなく、雷まで鳴ってきた。今夜は嵐が来るから気をつけるように言われてたな…と、後日叱られるであろう片割れの顔を思い浮かべる。
そういえばこんなに長時間一緒にいるのは初めてかもしれない、と隣のヨワを見る。戦っている時とは違う落ち着いた表情で、ゆっくりとアロマパイプを蒸かしていた。

「信じてもらえるかわかんないけどさ、あたし、別の世界?みたいなとこから来たんだよね」

雰囲気みたいなのもあったんだと思う。だけど、ぽつりぽつりと自分の事を話してくれたヨワに、あたしの事も話したくなったんだ。
家族だけしかしらない、あたしの秘密。軽率に話すようなことじゃないし、話された方だって困ってしまうかもしれない。それなのに、ヨワは迷惑そうな顔をするわけでもなく、かといって哀れむわけでもなく、ただただ静かに、話を聞いてくれた。

…あたしがこの世界に来て、ちょっとだけ泣いたのは、その日で二回目だった。


全部終わって世界が平和になったら、あたしたちの家に招待したいんだ。大切な家族も、紹介したい。
ちょっぴり厳しかったり、やけに大食いだったり、研究オタクだったり、活字中毒だったり、たまに変な物体を作ったりもするけど、みんないいやつなんだよ。

「だからさ!…最後まで、絶対に諦めないでよ」

右腕に力が入らない。これは絶対に折れてるな、また怒られちゃうな…なんて、呑気な事を考えながらどうにか片腕で傷付いた彼を背負う。ずしり、普段ならなんてことない重力に、顔が歪んだ。

(大丈夫、大丈夫。こんなの、大猪に比べればなんてことない、)

一歩、また一歩。重たい足取りで、だけど確実に帰路を辿ってゆく。呼吸はちゃんとある、止血はした、体温もまだ下がってない――――絶対に助けてみせる。

「もう、弱音は吐かないって決めたんだ…!」

――――この世界で、愛したあなたの手を引いてゆきたいから。


+.✾.+

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2021-01-07 15:00:26 +0000