こちらの流れをお借りしますillust/86793064 novel/14396739
O&E社の拠点の1つにて
エリムス「戦況はどう?」
研究員「現時点でノーマルの大半は撃破され、ネームドもラウト、グローム、ラーナ、テンタクルは戦闘不能、アルミュルとヒュージは未だ交戦中ですが撃破されるのも時間の問題かと。」
エリムス「ヒーロー側の損害は?」
研究員「数名が負傷した程度で撃破には至っていません。いいんですか?こんな有様で。」
エリムス「概ね想定の範囲内ね、むしろ頑張った方でしょう。ネームドも所詮はガラクタの寄せ集め、最大戦力なんて言われるヒュージも結局はデカいだけ、通常戦力ならともかく常識の通じないヒーローやヴィランが相手では時間稼ぎが精一杯ってところかしら。」
研究員「それとラーナですが撃破後に頭部をヒーロー側に回収されました。奪還の必要は?」
エリムス「無いわ。偶然獲得した自我がどんな成長を遂げるか興味はあったけど一向に変化する様子は無いし、この際責任持って彼女らに育ててもらうのも面白いんじゃない?あの子の持ってる情報も少し調べれば簡単にわかる事ばかりで重要度は低いし、存在自体イレギュラーなんだから失った所でそれほどマイナスにもなりはしないもの。」
研究員「了解です。それにしても拠点1つ丸ごと使ってデータ収集なんて無茶苦茶ですよ全く。」
エリムス「それでもその価値は十分にあるわよ。そもそもあの拠点にしろヒュージにしろウチの優秀なバカ共が後先考えないせいで維持費も馬鹿にできない状態だったんだからいい機会よ。」
エリムスは視線をモニターから部屋の一角に移す、そこには無数の機械に繋がれた3つカプセルがあった。
エリムス「まもなく始まる”ヴィラン革命”。そのためにも数では覆せない絶対的な力を私達も持たなければならない。”アナタ達”にはそうなってもらわないと困りますからね。」
本イベントillust/85830341の裏側です。
イベント舞台とは別の拠点にてエリムスらは一部始終をモニターしています。
O&E社は最初からヒーロー達との戦闘データを収集する事だけを目的にしており、ネオさんの映像もヒーロー達を誘い込むために意図的に流出させたものです。
ラーナに関しては自発的な成長を期待して手は加えず放置していたものの、ベース人格が真面目過ぎた事もあって自身よりも任務を優先し一向に成長の見込みが無く見切りを付けられ始めており、この作戦に参加させたのもある種最後のチャンスのようなもので変化が起きればそれで良し、破壊されてしまえばその程度の存在だった、という認識でした。
ヒュージもイベントの舞台である拠点で製造されましたが、技術者達が勝手に製造を始めておりエリムスが知った時点で6~7割程完成していたため中止させるわけにもいかなかった、という経緯があったりします。
その後ネームドとして運用されるも通常戦力相手じゃ完全にオーバーキル、拠点が僻地な事もあって運搬も手間が掛かり、そのサイズから整備や修理に必要な費用も労力も他の機体とは比較にならない等、非常に扱い辛い存在となっています。
身も蓋もない言い方をしてしまうと金食い虫でしかない拠点の一掃にヒーローを利用し、そのついでにヒーロー達との集団戦という貴重なデータを集めておく、というのがO&E社の狙いになります。
自前
エリムスillust/78705055
ラウトillust/77096000
グロームillust/77111685
アルミュルillust/77132916
ラーナillust/78655227
テンタクルillust/82804282
ヒュージillust/80967584
2021-01-04 01:53:57 +0000