サイハテ

ケン
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前回のillust/86536440続き

ジョーカーの独裁政権から解放した「未来審判」
その後、タイムマシンで人間に戻るために、殺されない過去、
未来を変えるために 二年前にタイムリープした世界で。

20××年 1月3日

人間に戻ったさゆりはアユメイラ共和国の首都に旅行に来ていたが。

「何 あれ・・・」

突然街で轟音が鳴り響き、さゆりは空を見上げると
そこには空を覆いつくすような巨大ガンシップが街を爆撃していた。
『こちらアユメイラ空軍 大統領不正投票が発覚し、逃走したジョーカーとその一派が基地のガンシップを強奪した。
空港は爆撃され、首都に侵入された!ここを爆撃する気だ!ジョーカーは人間じゃない、吸血鬼だ!』
スクランブルにアユメイラ空軍のF22戦闘機が出撃するが、ガンシップの強力な砲撃で瞬く間に撃墜され空に散る。

「嘘でしょ これじゃまる戦争・・・(なんだろう、この不快感…あいつを思い出しそうで思い出せない」
そのジョーカーという男の記憶だ。 

『撃て撃て!砲撃を緩めるな!』地上軍が砲撃するがジョーカーのガンシップまで届かない。

一方、ガンシップ機内では

「ひゃっひゃっひゃ ジョーカー時期大統領 街を焼き払いましょう」
側近のチャン・オーウェン。ロバート安田が、歓喜の笑みで爆笑する。
「大統領。前の世界の記憶を取り戻したそうで 何よりです」安田がゲスな笑みを浮かべた。

【ん~~~ 気持ちいいぃ 観ろこの世界を 特等席だ】ジョーカーはワイングラスをかかげる。
【俺を裏切り未来審判に協力した国民など生きる価値はない。皆殺しにして食料にしてしまえ】
2年前にタイムリープした世界で
ジョーカーは前の世界での記憶を取り戻していた。核で世界を滅亡させようとした際に「未来審判」に阻止させ屈辱を味わった記憶。
自分の末路を知っていた彼は、「未来審判」設立前にアユメイラ国内でクーデターを起こした。
まずは国民に対する復讐のため。
【アユメイラを焼き払ったあと、ミクノポリスに進行する。楽しみだ】

「ジョーカー次期大統領。俺にも血をください あの「未来審判」が設立される前に皆殺しにしたいのです」
【くくく、チャン 安田 貴様らは我が忠実な部下だ。特別に幹部候補にしてやる】
「楽しみだぁ 地上に降りて国民を八つ裂きに、血を吸いつくしてやるてーぜぇ」チャンがゲラゲラ笑う。

一方地上で さゆりは

「私は あいつ(ジョーカー)を知ってる  」

きっと前の世界で  あいつを止めなきゃ

そのとき、ガンシップからの銃撃。さゆりはガードレールを飛び越えアーケード街を駆け抜ける。

―― 大丈夫だよ さゆりちゃん   ――

そのとき 歌姫の声

――  あなたは私が護る ――

そのとき ピアノの優しいメロディが空に鳴り響いた

明るくて どこか切ない 懐かしいメロディ

その曲名は「サイハテ」 

やっとすべてを思い出した  

「ミクさん…」未来審判の創設者。

前の世界でミクノポリスを 世界を救った救世主だ。

【おい!い、今の声聞いたか!?】忘れるはずがない。ジョーカーは動揺しながら部下たちに振り返る。
「馬鹿な!この世界で まだ「未来審判」は設立されてないはずだ…!どうゆうことだ!? 」
【落ち着け!仮に既に設立していたとしても あいつらアンドロイドの主要戦力はまだ・・・】

――― むこうはどんな所なんだろうね?  ―――

――― 無事に着いたら 便りでも欲しいよ ―――

その歌声はどこまでも軽やかで優しく  まるで空に吸い込まれそうな感覚になる

「未来審判…何処から来るんだ!」
【おそらく航空部隊だ!レーダーを確認しろ!近くに迫ってるはずだ!】
安田はレーダーを確認するが
「いえ、反応ありません!おそらくステルスか」
【ちぃ たかだか戦闘機程度でこの超大型ガンシップに叶うと思ったか・・・馬鹿めが!】
高笑いをあげたジョーカー。
そのとき機内にアラート音。室内が赤く点灯する。
【馬鹿な!ロックオンされただろ!?】 
「一体どこから…」焦るジョーカーと、その部下たち。

―― 扉を開いて 彼方へと向かうあなたへ ――

―― この歌声と祈りが 届けばいいなぁ ―――

【まさか・・・・】ジョーカーが見上げた成層圏を超えた遥か彼方に

『さあ 審判の時間だヨ☆』
「未来審判」の衛星兵器「未来」が、地球上空からガンシップをロックオン。

【何してるチャン!いますぐこの領域から離脱し…】

『たーまやぁー♪』
衛星の主砲が輝き、青い閃光が 宇宙から地球に 成層圏を切り裂きながら迫りくる

――  雲ひとつないような 抜けるほど晴天の今日は  ―――

――― 悲しいくらいに お別れ日和で  ――

【間に合わな…うわああああああああ!!】

閃光がガンシップを貫き、
「な、何だこれはぁ!!?ぎゃああ!!」操縦席にいたチャンが一瞬で蒸発し
機内に熱と炎が炸裂。
「チャーーーン!冗談じゃねえ!!俺はこんなとこで…ぎゃああ!!」安田は爆風で体がちぎれ飛び、
機内を逃げ惑うジョーカー。
【ば、馬鹿な!このジョーカーが・・・・こんな悪夢が・・・うわあああああああ!!】
背後から迫る爆炎に飲み込まれ、断末魔をあげて木っ端みじんに消し飛び。
超大型ガンシップは大爆発。爆炎と爆風が空にさく裂した。

「やったね ミクさん… 」

さゆりは長い髪をなびかせ この大空を見上げた ガンシップ爆発のなごりの煙が空に流れていく

『 約束果たしたよ さゆりちゃん 』

青い粒子をまとい 歌姫、初音ミクが舞い降りる 

「ミクさん おかえりなさい」

『 ただいま♪  間に合ってよかったよ』

「未来を変えてくれて ありがとう 」

『こっちのセリフだよ  さゆりちゃん。生きていてくれて サンキュー(39)☆』

歴史が書き換わり 眩しい穏やかな未来が世界を照らした

空は どこまでも どこまでも ふりそそぐような青さで

優しいメロディに身を任せた。

『さっ 今日はみんなでパーティーだっ♪』

うごイラにしました。
illust/112710161

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2020-12-29 12:06:46 +0000