希望の光

「ハァ…ハァ…ありがとうございます……」ソフィの作戦通り、ルイーズは蛮国兵の目から逃れることに成功した。「よかったわ。でも、あなたは彼らに目を付けられているようね。どこかに身を隠したほうがいいわ」「ありがとうございます。様子を見て私は街を出ます。それにしても……ほかのふたりは大丈夫ですか？」「大丈夫。あのふたりは簡単に捕まったりしないわ。長居は危険だからここで別れましょうわ」「は、はい……本当にありがとうございました」女はルイーズの後ろ姿を見守る。その後ろ姿は、いつしかこの街から消え去ってしまった希望の光のように見えた。