「…お疲れさまです。それ以外にお前との会話なんてないから。集中しているから話しかけないで。」
「星を見ると不思議だ。星の成分はどんなだろう、色々と考えるとわからないことだらけだ。わからないから知りたい…!それが俺の天文学を勉強するきっかけだ。」
「少なくとも俺はお前の事、わからないから知りたい…。…はっ!べ、別に人として興味を持っただけで、異性的に興味を持ったわけじゃないからな!」
こちらの素敵企画(illust/80979654)に4期も参加させていただきます!
❀フェイシン・エルツ(彗星)
所属国:菫華国 年齢:21歳 性別:男 身長:160cm
一人称:俺 二人称:お前 総ポイント:250 運命数:2
意石:瑠璃(位置は首) 誕生日:12月10日
菫華国の新人官僚。主な仕事は異常気象を調査し、国に報告する役割と、官僚・民衆の不正調査。二つ名は「人間不信ないて座のツンデレ」。あだ名はフェイ。仕事内容によっては、他の国に行くこともあるようだ。
❀スキル
・人形製造(パペットメイカー)・ヤドカリ・還石守護術式アミュリア…以上のスキルは黒闇の傷のスキルが発動すると使用不可。
・黒闇の傷…フェイシンの迷いや不安の気持ちが極度に追い込まれた時に全身に現れる呪いの印。これが出ている間は自身の魔力の一切を失い、種族としての能力も機能しない。フェイシンはこのスキルが発動することを何よりも恐れ、自分が不安にならないようにしている。
❀継いでいる種族
カルミナ族・縫精・アミュリア・ジュエリーエルフ・精霊族
✿素敵なご縁を頂きました!
同じ人見知り、でも弱さと向き合う強さを持つ…アンダンテ・パルシィ・ドラートさん(illust/86093637)
きっかけは些細なこと。
俺は菫華国の官僚や民衆の不正調査で翠才国に来ていて、休みの時間に図書館にて過ごしていた。
「昨日忘れ物をしていましたよ。ほら。」
元々お互い人見知りだし、俺と彼女の会話はそこで終わるはずだった。
俺の人形達…アスケラとヌンキが彼女に興味をもって話しかけるまでは。あの2人は話しかけやすい人がいると話しかけるからな。俺の意思関係なく。
『ねえ、貴女。いつもここでご本を読んでいる…。本好き?ヌンキも好き!』
『私はアスケラ。で、あそこにいるのは私の素晴らしき主人、フェイ様ですわ!』
「アンダンテ、だっけ。いや、俺からは特に何も。」
最初はあの2人の保護者代わりに接しているうちに、話しかけやすくなったのだなと思う。気が付いたら俺はアンダンテに話しかけていた。
「本に詳しい?官僚の試験のために本は読みあさっていたからな。別に、それだけだ。」
「…ここはいい場所だな。外はどうも疲れるし、心がやられる。」
お互いそっけなく接しているうちにシンパシーなるものをお互い感じていたと思う。
(こいつ、俺と同じで人見知りだな。俺と同じ過去の出来事で、外や人に恐怖心を感じているのだなあ。)
「よく、そのスキルと向き合おうとするな…俺は別に…何もない。」
俺は自分の精神状態が不安になると全てのスキルが使えなくなる「黒闇の傷」というスキルを持っているのだが…俺はこのスキルが嫌いだ。かつて、気持ち悪がられた過去があるからな。その思い出を思い出したくなくて、俺はこのスキルを向き合ったことがかつてなかった。
だからこそ、自分の封印に…自分の弱さに向き合う彼女が珍しく、羨ましいと思えるものであったのだ。
「…その本でスキルを調べるなら、もっといいのが閉架書庫にあったと思うぞ。」
「そこの文章の解釈?多分その本は二次史料だから、一次史料を見てから判断した方が…。」
「その論文の引用と出典は一応確認した方がいいぞ。その論文、あいまいな文章が多い気もするからな。」
俺の本の知識で、彼女の役に立てたのだろうか。
女性苦手なはずなのにな、俺。いつの間にか凄く喋っているような気がする。
そして…何となくアンダンテの文章の分量が多くなった気がする。そして、文章が柔らかくなったような…思い違いだろうか。
文章が多くなってくるにつれて、わかってくることもある。
前はそっけない印象を持っていた彼女ではあったが、彼女が書く文章を見るに、優しくて、心配症で、愛情深い人だということがわかってくる。
ちょっとした変化が、可愛らしく思えてきて…照れるから本人には内緒にしているけどな。
だからこそ、自分の仕事をしている姿はあまり見られたくなかった。
俺は潜入調査が出来ることを買われているため、仕事は天体観測の他に官僚と民衆の不正の調査、告発…というものがある。
感謝されることもあるけれど。脱税や謀反した側からしたら俺の存在は邪魔そのもの。罵倒をされることもある。
いや、そんな罵倒をされるところ、アンダンテに見られなくてよかったかもな。
あまり心配はかけたくはないからな。
けれど、アンダンテに自分の仕事を見られた。…聞かれると思っていたよ。
アンダンテに聞かれたのは「あなたは人見知りで外も人間も嫌で怖いはずなのに、なぜ他人に関わろうとするのか」ということだった。
「確かに俺は外も人間も怖いし嫌だ。」
「でも、それ以上に俺は君主や民に尽くす存在でありたい。その為に官僚になった。外に出れば大切な人達に会える。…守れる。」
「大丈夫だ。俺はつらくてもその先に幸せが待っていると思っているから…多少の言葉や怖さは平気だ。」
そうしてアンダンテと接している日々を過ごしているうちに…翠才国での俺の仕事は終了した。
『フェイ…フェイ!もう、菫華国に帰ったのに、フェイが構ってくれない!』
『フェイ様が何かに悩むなんて珍しいですわね。…きっと、あの子の事なのでしょうか。』
…聞こえているぞ。あいつらに気づかれるまでに、俺はあいつの事を考えていたのか。
自分の弱さに向き合う強さをもって、表面上そっけないけど実は愛情深いあいつに。
気付いたら俺は彼女の所に向かっていた。その時、初めて聞く声が、俺の名前を呼ぶ。
びっくりした。いつも筆談で意思を伝えていた彼女が、声を発しているものだから。
「その声…どうした?いや…綺麗な声だと思って。…いや、俺がこんなこと言うの、似合わないな。」
「今、俺の顔見るなよ。結構顔赤くて、見られたものじゃねえから。」
「アンダンテ、お前に会いに来た。仕事じゃなくて、お前に会うためだけにここに来た。」
「…好きだ。俺に会いに来てくれたということは…期待してもいいのか?アンダンテ、お前の気持ちを聞かせてくれ。」
❀家族
父:シュイジン(illust/84730595) pt…125
「この糞オヤジ…もっと仕事抱えると、母さんに言うからな。…別に父さんの事なんかこれっぽっちも心配してねえからな。」
母:とこやみさん(illust/84809853)
「母さん。暫く仕事の調査で会えないけど、父さんの事よろしくな。
2020-11-19 11:39:02 +0000