得策でないと知りつつも

electric sheep

「あたなたち、いい加減にしなさい!いくらなんでも、そこまでする必要はないでしょう!」最初に言葉を発したのはクロエだった。その後ろでは、同じ意志を持っていることを表明するかのように、ルイーズが鋭い目つきで立っていた。ここで蛮族の兵を相手に騒動を起こすことが得策でないことは、彼女たちにもよくわかっていた。だが、かつてこの街でともに暮らしていたであろう人間が、侵略者たちにいいようにされている姿を、これ以上見て見ぬ振りをすることはできなかった。

#剣士ふたり・征服#Chloe#Louise

2020-11-18 15:27:23 +0000