【ポラリス】 イシュティア 【第4期】

さえ
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✦名前:イシュティア=リュイヌ
✦年齢:400歳以上 ✦性別:女 ✦身長:160cm
✦所属国:菫華国 ✦総ポイント:20pt ✦運命数:7

✦殺し、喰らい尽くしたい獲物illust/85699099
「聖母は二人もいらないわ。次に私の領域に入り込んだら、必ず仕留める。そしたら次はお前の母親だ」
「一番最初に食べたあの子以上に、お前はおいしそう。どうか最期まで、絶望を感じてちょうだいな」


✦薔薇の王冠と無垢なる羽根
ヴォルシュ家の当主のみが装備するのを許された聖なる礼装。
生命の母として、自然を愛し、愛される存在にのみ本来の力を解放することができる。
反転したイシュティアは生命を奪い消し去る力しか持たない。
尚且つ、王冠と羽根も彼女に応えようとはしない。羽根は輝きを失い、色褪せている。

✦ヴォルシュ家novel/14039150

✦イシュティアが標的としているのはアンヌフィーナとその母マリアレーヌのみなので親戚の方々には一切危害はありません。菫華国にあるヴォルシュ家屋敷跡から動くことができないため、静かに身を潜めています。周辺は呪いと闇に侵され毒々しいので近づかないほうがいいです。



久方ぶりにあの子の気配を感じ、重い瞼を開いた。
…何年時が経ったのかわからない。だが、前に"遊んだ"時と、いささか魔力の質が違う。
私を倒すために、努力でもしていたの?だけど、お前が花聖母の精霊である以上、すべては無意味。全部、私が奪い喰らい尽くすだけ。
王冠も、羽根も、今は私の手元にある。アンヌフィーナの魔力を奪えば、王冠を制御できるはず。
そうしたら、私は───



「あは、一体どうしたのよ、お前。」
アンヌフィーナに噛みつこうとする黒き焔を、青い炎が打ち消す。
ならば直接、と精霊魔法で彼女の手足を砕く。
治癒の魔術式を即座に停止、破壊する。
必ずここで息の根を止める。…私の寿命も残り少ない。だから、お前を食らって、私が生き延びる。



「反転し、墜落せよ」
アンヌフィーナの口から血が零れる。
もう立つことはできないでしょう。前回よりは私に対抗するための防御結界や攻撃術を鍛えてるみたいだけど…まるで意味がない。私には届かない。
もう一度呪い殺してあげる。



足を引きずりながらも、徐々にアンヌフィーナが距離を詰めてくる。
…近づけば呪いに呑まれるでしょうに。何をする気?
アンヌフィーナが秘匿された空間から何かを取り出す。黒い…剣?



アンヌフィーナが一気に間合いを詰め、私へ剣を振りかざす。
何よそれ。初めて見たわよ、そんなもの。
見れば、傷が回復している。微かに見えたのはあの青い炎と霧のようなもの。
もう一度精霊魔法で足を折ろうとするも、弾かれる。魔術拒絶の術。それも、かなり強力。
…私に接近するまで、魔力を温存していたのか。

思考している間に、私の心臓目掛けて剣が放たれる。
降り注ぐ光剣の雨と、辺りに広がる漆黒の血。
王冠と私を繋ぐ契約の回路を断ち切られ、私は力を急速に失った。羽根も追従して私から離れていく。
毒を消化できない。肉体が、朽ちていく。反転しなさい。還ってきなさい。嫌、はなれないで、



薔薇の王冠はアンヌフィーナを選んだ。背後には、白く美しい、眩い光を放つ無垢なる羽根。
…ああ、どうして。私が欲しかったのは、その輝き。たったそれだけだったのに。

独り占めしていたあの子が、羨ましかった。だからわたくしは…"イシュティア"を生み出してしまった。
魔女へと堕ちた時点でわたくしは…もう戻れなかったのに。



「イシュティア…いえ、リュイヌ様。あなたの魂が、どうか女神の元へとたどり着けますように…」

…馬鹿。祈るな。私に祈りなど必要ない。
貫かれた身体が崩壊する。もう、動けない。
痛みも、怒りも、嫉妬も次第に消え失せて、私は静かに目を閉じた。



ポラリスの英雄歌illust/80979654

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2020-11-18 09:44:34 +0000