新たな来客

ヒバリックス

タイちゃんギンちゃん・2号店にて…。
 
 
 
  
「いらっしゃいませ~……んっ!?」
「……やはり、この店にいたのだな」
「ほわっ……ホワイトタイガー……!?」
「久しぶりじゃないか……会いたかったぞ、ベンガルトラ」
「ほんっと久しぶりだね~……わざわざ会いに来てくれたんだ!」
「うむ、お前がカレー屋を営んでいると小耳に挟んでな……」
「正確に言えばアタシだけじゃなくって、トラ族とブラックジャガーで店を回してるんだけどね!結構楽しいよ!」
「なにっ?ブラックジャガーも店にいるのか?」
「そうそう!あの子さぁ、絶対味覚の持ち主だからね!食べただけで味の違いとかすぐ分かっちゃうしさ!」
「あいつが絶対味覚の持ち主というのは、どうやら嘘ではなさそうだな……我の店でも噂になっているからな」
「ん?ホワイトタイガーってさ、普段何をやってるの?」
「我はな……ある飲食店の副店長をやっているぞ」
「副店長??じゃあアタシと一緒だ!」
「何だって?」
「実はアタシ、この店の副店長やってんだよね!タイちゃんギンちゃん・2号店!!」
「“タイちゃんギンちゃん・2号店”か……随分とインパクトに満ち溢れた店名じゃないか」
「やっぱホワイトタイガーもそう思う??本店のタイリクオオカミに伝えとくよ!」
「……ちなみに本店はどこにあるんだ?」
「ゆきやまちほーの温泉施設の中にあるけど……ホワイトタイガー、その辺に行ったりはしないの?」
「ここ3年くらいか……ゆきやまちほーに行く用事がなくてだな……」
「へぇ~……そりゃ意外だな~……」
「まさか、あのゆきやまちほーに本店があるとは……我も足を運んでみるとするか」
「じゃあさ、せっかく来てくれたんだしカレーご馳走してあげるよ!!」
「たまにはカレーも悪くないな……ちょうど我は空腹なんだ」
「あっ、そうだ!いま当店で激辛メニュー推ししてるんだよ!色々あるから!」
「……なにっ!?激辛だとっ……!!?」
「おっ!ホワイトタイガーも興味あるっぽいな!やっぱトラ族は全員辛さに強いんだ!」
「ほ……他のトラもそうなのか……??」
「そうそう!アタシもその中の一人だけどね!」
「ベンガルトラ……一つだけ確認させてくれ」
「ん?なに?」
 
 
 
  
「もちろん甘口カレーも取り扱っているよな……?」
 
 
 
 
「えーっと……あったかな……中辛はあるんだけども……」
「中辛くらいなら我の口にも合うか……分かった、その中辛カレーを頼む」
「おっ……おう!じゃあ席に座って待ってて!すぐ用意するから!」
「ああ、我はいつでも待つぞ」
 
 
 
 
(ホワイトタイガーって……トラ族の中だと唯一“甘党”ってパターン……!?)

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2020-11-05 21:01:27 +0000