大切な人(illust/85159479)が重傷を負い、緊急搬送された。
連絡を受けて駆け付けたけれど、
一目見ることもかなわず、何もない待合室で待たされるばかり。
医師を怒鳴りつけ、看護婦に掴みかかり、そこへ来た人々に泣いて当たり続けた。
怒り疲れて深夜、待合室のソファーに半身を倒して目を閉じる。
気が付くとそこは見慣れた母校の景色だった。
「どうして今になって、また…」
「こんなトコ、だいきらいだ」
■浅井鉄也(あさい てつや)183cm/男/西軍
2015年卒業生(illust/53932612)
■心剣「錆ノ蠍(サビノサソリ)」蠍の尾を模した鎌。
先の球体では毒が生成され、毒液のついた刃で切られるか、
発生する気体を吸い込むと全身が筋弛緩状態になる。
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瀕死の彼女:王隠堂ひかげさん(illust/85159479)
「ひかげさん、ひかげさん、いるんですか?いるんでしょう?」
「帰ろう、僕と。ずっと一緒にいるって言ったじゃないですか」
彼女の人生の半分は、大切な片割れ「ひなたさん」のものだ。
もう半分は僕にあげると言ってくれた。
僕も同じだ。大切な双子の片割れ、一心同体だった。
もう半分の人生はひかげさんにあげることにした。
だったら僕たちは「4人でひとつ」じゃないか。
一つの人生だって欠けることは僕が許さない。
そうじゃなきゃ、僕は、ひかげさんは、彼は、彼女は、
あんまりじゃないか。
「笑えないよ」
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【闘乱祭 外伝 -夢現の陣-】
illust/82137647
ひかげちゃんが来たので来ました(笑)
問題などあればお手数ですがお知らせ下さいませ。
キャプション随時編集
2020-10-24 08:17:51 +0000