Twitterに載せていた男賢者とフィガロの小話2つと、最後の一枚がまほ女賢者の絵です。
「メモリアルダイヤモンド」
賢者が死んでメモリアルダイヤモンドにしたところで賢者は生き返らないしそこにあるのはただの硬い石だけ。賢者が魔法使いと同じように石になれると伝えたところでフィガロの孤独は変わらない。フィガロに賢者の心の内は伝わらない、その分かり合えなさが少しでも賢者とフィガロに伝わればいいなと思いながら書きました。
「寂しさ」
ひときわ月が明るい夜にひとり自室で温かいお茶を飲むフィガロ。賢者は居なくなって記憶も残っておらず名前すら思い出せない。けれど自分の仕事は体が覚えており、習慣のみが賢者のいた証。暑さの残る夜に温かいお茶を飲んでいるにもかかわらずフィガロは寒いなと独り言ちる。寂しいが分からない話。
寺山修司からの引用です
2020-10-18 14:24:02 +0000