去る10月3日が、1990年の東西ドイツ再統一から30年だったということで、そういえばあの時分、「この機会に、東西両軍に”分有”されてきた旧ドイツ軍のディティールを寄せ集めると結構いい感じになるんじゃないか?」と空想したのを思い出し、その時のイメージを再現してみました(細部の描きこみがまだですが、旬ネタでもあるんでひとまず投稿します)。ただ当時は、士官制帽の庇は「国家人民軍のスタイルを取り入れて戦前の黒革張りに回帰」だったように記憶しますが、そこは今回修正しました。
今見ると、現存する軍服で言えばボリビア軍みたいな?あるいは帽章のせいでしょうか、ワイマール共和国がナチス政権を経ずにオルタナティブな「戦後」(というか20世紀後半)を迎えたら、軍服はこんな風になったようにも思えます。
現実には、「統一」が西ドイツによる東ドイツの吸収という形だったため、軍服も当然連邦軍のものがそのまま踏襲されました。東西両陣営の勝敗、武力による統一と形は違いましたが、南北統一後ベトナム人民軍がそのまま連続したのと同じパターンになったわけです(ついでながらベトナムの軍服は、むしろ統一後に、中国との対立などの情勢の影響で変化します)。
その連邦軍も最近では、公式の場(外国賓客の栄誉礼など)でもベレー帽が制式の制帽のようになっており、時代の流れを感じます。
2020-10-11 15:05:52 +0000