重要伝統的建造物群保存地区にも指定され舟屋の街並みが残る京都府伊根町、現在では多くの観光客が訪れますが今から75年前に一隻の船が米軍機との戦闘を行っていました。その船の名は長鯨、迅鯨型潜水母艦の2番艦として三菱長崎で建造され伊根の舟屋が並ぶ伊根湾に停泊していた1945年7月30日・米軍機グラマンが襲来し長鯨に襲い掛かりました。長鯨は応戦するも被弾し乗組員105名が戦死、爆撃後にはムシロに包まれた兵士の死体が漁協の浜へ集められ町内にある慈眼寺へと埋葬されました。
長鯨は即日の31日に伊根湾内にある青島へ移動し樹木などで偽装されそのまま終戦を迎え、戦後は復員船に使われ解体されました。なお、長鯨が空襲を受けていた7月30日には伊根町南の宮津でも空襲が行われ、初霜が力尽き雪風は伊根の方へ移動し終戦を迎えている。慈眼寺には長鯨の戦死者105名が眠る墓碑が建ち呉の長迫公園にも慰霊碑があります、また長鯨の艦内神社が岩室稲荷神社に残されており(最寄りはJR松尾寺)舞鶴引揚記念館には長鯨の模型が展示されています。
慈眼寺への行き方
長鯨の墓碑がある慈眼寺へは北近畿タンゴ鉄道の宮津・天橋立・岩滝口から丹後海陸交通のバス・伊根線に乗る必要があります。慈眼寺へ一番近いバス停が伊根郵便局前なのですが時間帯によっては郵便局方面に行かない便があり、郵便局以外に近い場所だと道の駅舟屋の里 伊根となります。郵便局前から慈眼寺方面へのバスもありますが便数が少ないので歩いた方が早いです、バス停から歩いて左側に『六部供養之塔』という石碑が見えますのでそこの階段を上がれば慈眼寺で境内の伊根湾を望む場所に建つ『英霊之碑』と刻まれた石碑が長鯨の墓碑です。
場所:慈眼寺
住所:京都府与謝郡伊根町字亀島887
最寄駅:慈眼寺への行き方を参照
使用モデル
SSRさん 初霜改二
おんださん 雪風
mitoさん 花束と草花5種
甘酒さん 打ち水道具セット
護牛乳さん レジ袋
うずらさん 一升瓶
2020-10-11 02:24:47 +0000