「毎年毎年、よくネタが切れないね。」
「去年とカブったとしても、こういうのは気持ちの問題だろう」
そう言ってファルコは慣れた調子で僕に誕生日のプレゼントを手渡した。
「…Grazie sempre.(…いつもありがとう)」
少し間の空いた僕の謝辞に、ファルコはわずかに怪訝な顔をした。
年に1度しかない贈り物に、『いつも』というニュアンスが不釣り合いだったのだろう。
だけど、僕は知っているし、望んでいる。
彼が、いつもいつも僕のそばで、僕を支え、おそらく死ぬまで、こうやって誕生日ごとに贈り物をくれることを。
「…申し訳ないね」
それは一生を僕に捧げさせて『申し訳ないね』ではなく。
もちろん、プレゼントを選ぶ手間を労っての『申し訳ないね』でもなく。
一生、面倒かけるつもりマンマンだから、の、『申し訳ないね』。
「何をいまさら」
フ、と笑って。
ファルコはタバコの煙をはいた。
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本日はごくメン!レオーネ・ディ・アナトラの誕生日でございます!
もちろん、公式よろしくレオ凜も好きなんですが、レオファルにはなんと言いますか、絆の強さを感じます。
きっと二人は死ぬまでバディなのでしょう。
Buon Compleanno!Leo!(誕生日おめでとう!レオ!)
※これは、SUNSOFT様が配信されていた「ごくメン!」の2次創作です。(現運営ライセンス:フロンティアワークス様)
2020-09-16 11:41:54 +0000