YUKIJI TANAKAアタシとこーへいが初めて会話をした黄昏時に
こーへいにとって、アタシが「誰そ彼」になる前に
アタシの想いを精一杯込めて…
こーへいを連れて行くことを神様は許してくれるかな…
いつもお世話になっていた小さな教会は、今日も讃美歌の練習が向こうから聴こえてる。
誰かきちゃうかな？見つかったら…こーへい、なんて言い訳するんだろう？
タキシード姿でこそこそと協会に忍び込むこーへいがちょっとかわいそうだなって思っちゃった。
アタシは、見えてない。こんな素敵なドレス、買ってもらったのに、ほとんど透けて見えなくなっちゃった。
こーへいは、見えてるよって言ってくれる。でもね、こーへいのほうが、最近、ちょっとうつろでどこに生きてるのかわかんない顔する時があるよ？
それは…アタシと長く一緒に居すぎたからかなぁ…
一緒にたくさんいろんなことをした！すっごい楽しくって！すっごいﾄﾞｷﾄﾞｷした！
だけどアタシはどんどん薄くなっていく。こうやって、この世界にとどまっているのも、こーへいがアタシのことを忘れないでいてくれるからだと思うの。
「こーへい…冥婚っていうのが、あってね…」
つい言ってしまった。
そこからは、あなたからのやさしさしか見えなくなった。
死者から生者へ 契りを。
8/16
誓います
姫那
-----------------------
申請企画：死んだらあなたと繋がれる。illust/81100539
8/16冥婚儀式
■お借りしました
間柴康平さんillust/81669700
最後までお付き合いありがとうございます！m(__)m♥
JLからお兄さんへ、決意の口づけを…！
（手が震えてるので、なんとなく触れることができるようになった康平さんにそっと手を添えてもらえれてたらいいなぁ…という…(;´∀｀)♥）
小林姫那illust/81800046
2020-09-11 03:14:27 +0000