私は瞬く間に過ぎ去る幻だけど
夏が来るたびに、あなたがこの瞬間を慕ばずにはいられない。そんな夏の傷跡を私はつけたいのだ。
「奇遇ですね!マスターも同じ水汲み当番でしたか。」
嘘である。二人きりになれる水汲み当番を狙って先ほどまで数名と
ジャンケンバトルを繰りひろげていたばかり。
巧妙な心理戦と、ほどよい幸運でなんとか勝ち取ったのだ。まさに死闘。
何もプラニングは出来ていないですがとりあえずクリノリンを解除。
夏にひらめく白いスカートは最強なのだから。
2020-09-07 11:10:51 +0000